
チェンソーマン【第93話】のネタバレをご紹介していきます。
93話は2020年11月16日に発売された「週刊少年ジャンプ2020年50号」に掲載されています。
今回、デンジはテレビから流れるチェンソーマンを賞賛する人々を見て、自分が既に普通を手にれていて、手をのばせば特別になることさえできることに気づきます。
でも、その特別を手に入れるためには、マキマを倒さなければいけません。
デンジの葛藤と出した結論とは・・?
前話の内容についてはこちらをご覧ください。
▶︎▶︎チェンソーマン【92話】のネタバレ〜コベニの言葉に呆然とするデンジ〜
チェンソーマン【93話】のネタバレ
チェンソーマン【93話】のネタバレを紹介していきます。
93話のストーリーの主な流れはこちら!
- テレビから流れるチェンソーマンを賞賛する人々に喜ぶデンジ
- 本当はジャム塗った食パンより、毎朝ステーキが食べたいと夢を語る
- 彼女も5人、10人欲しい!だからチェンソーマンになりたいと叫ぶ
- チェンソーマンになるために、どうすればマキマを殺せるか考える
- 墓地でマキマと向き合うデンジ
「みんな・・、俺んこと褒めてくれてる・・」
テレビに顔がくっつく程、画面を食い入るように見るデンジ。
「チェンソーマンTシャツを掲げる女性」「チェンソーマン付き合って!と掲げる女性」
とにかくたくさんの女性がチェンソーマンにメロメロだ。
「すげええ、スゲえモテてるう〜!」
そんなデンジの姿を見て、コベニは呆れ顔を浮かべ、岸辺は「うるさい」と一蹴する。
「本当は、ジャム塗った食パンとかもう飽きてて・・、ホントは毎朝ぁあ、ステーキとかっ食いてえんですっ!」
「ホントはダメだけど!彼女とかもホントは五人!10人くらい彼女ほしい!!」
「だから、チェンソーマンになりたい・・!」
「・・目立てばマキマに殺されるぞ」
岸辺はデンジに生き続けたいなら、チェンソーマンにはなるべきではないと助言する。
岸辺とコベニが寝静まっても、デンジはテレビから流れるチェンソーマンの特集を眺めている。
「俺はやっぱりチェンソーマンになりたい。」「そのため・・どうやったらマキマさんを殺せるんだろう」
これまで、ずっと近くでマキマさんを見てきた。
だから弱点だってわかるはず!
「考えろ!クソみたいな脳みそ絞って考えろ!」
しかし、マキマの弱点を探ろうと、マキマのことを思い浮かべれば浮かべるほど、自分がまだマキマのことが好きであることに気づく。
「最悪だな・・オレ」
時は過ぎ、無数の十字架が立つ墓地でデンジはマキマと向き合っている・・。
「随分と弱々しい姿になってしまいましたね。」と、マキマはなげくように、そしてデンジを後悔させるように語りかける。
「ここへはわざわざ死にに来てくれたのでしょうか?」
「マキマさん、あんたの作る最高の超良い世界には糞映画はあるかい?」と質問に質問で返すデンジ。
一瞬、なにか意表を突かれたような表情を見せるも、すぐにいつもの表情に戻り「どうしてデンジ君に戻っているのかな・・」とさらに質問で返す。
「私は、面白くない映画はなくなった方がいいと思いますが」と答えるマキマ。
「・・じゃやっぱ殺すしかねーな」
デンジの言葉に、一瞬躊躇うようなそぶりを見せ、一つため息をつき、
「貴方の今の姿も離す内容も、チェンソーマンとしてふさわしくありません。不愉快です。」
ときっぱりと告げる。
十字架の上にとまったカラスが不穏な気配に気づき一斉に飛び立つ。
戦闘態勢に入ったマキマたちが、デンジに向かって歩き出す・・。
全てを決する血戦が始まる・・!
チェンソーマン【93話】の感想
これまで「普通」を求めていたデンジは、コベニの言葉で自分が既に普通を手にしていたことに愕然とするも、直後、テレビから流れる「チェンソーマンを賞賛する人々」を見て、既に普通を通り越して「特別」な存在になっていることを知ります。
デンジのままなら、これまで望み続けた普通でいられる。たとえそれが幸せとはかけ離れていても。本当の自分が望むものとは違っても・・。
だけど、チェンソーマンになりさえすれば、自分は女の子にモテまくり、毎朝、ステーキを食べることだってできる!
これまで手の届くところになかった「特別」が手を伸ばせば届くところまで近づいていたことに気づいたデンジ。
でも、その特別を手にした途端、自分はマキマに殺されてしまうだろう・・。
だったら、「特別を手にした上で、生き続けるために、マキマを殺すしかない」
これまでずっと見て来たマキマの姿を思い浮かべ、なんとか倒す方法を考えるのだが、気づいたのは「あんな目にあっても、自分がまだマキマさんのことが好きだ」という事実でした。
「特別」を手に入れるためには、別の大切な「特別」を手放さなければならない。
あれもこれもと手にすることはできないのだ、だったら一番欲しいものは何か、最も失いたくないものはなにか、デンジは考えに考え抜いたのだと思う。
そして、時は過ぎデンジはマキマと向かい合い、その答えをつぶやく。
「じゃあ、やっぱりあんたを倒すしかない。」
結局、どこまでいっても自分はクソみたいな存在だから、マキマがつくる理想の世界では生きる場所はない。
だから、自分を守るために、あなたを倒す。
93話は、まるで映画のクライマックスが始まる前のようなシーンの連続でした。

流れるような展開に、鮮明に描かれる登場人物の心情。
デンジとマキマの葛藤が、セリフがなくとも、その表情から嫌という程伝わって来ます。
「普通で良い」「普通が手に入ったら特別が欲しい」という人間の底知れぬ欲望を、これでもかというほど的確に描かれています。
まとめ
以上、「チェンソーマン93話のネタバレ」についてご紹介しました。
今回は、これから始まるデンジとマキマたちの血戦を前に、デンジの葛藤や、デンジが出した結論に少なからずショックを受けるマキマが描かれました。
あまりに多勢に無勢な状況ですが、デンジには何か秘策があるのでしょうか?