セツナフリック・ネタバレ

セツナフリック(今井大輔)がツイッターで話題になっています。気になって購入して読んだのですが、とても面白い内容でした!ジャンルは近未来SF。「仕事」「恋愛」「結婚」「育児」「介護」における問題を、科学の力を使って解決を試みる人類。科学の進化は人生を幸せにしてくれるのか?
セツナフリックのネタバレあらすじと感想を紹介します!

セツナフリックのネタバレあらすじ

セツナフリックは今井大輔さんの短編作品を収録したものです。

セツナフリックに収録されているお話

  • 1話「ラッキーポイント」
  • 2話「ただの運命」
  • 3話「完璧な保育」
  • 4話「ピンチヒッター」
  • 描き下ろし(ピンチヒッター)
  • 5話「セツナフリック」
  • 電子社会で感じる吐き気と、そこでボクが拾ったモノ。
  • バーチャメモリー

セツナフリック1話「ラッキーポイント」のネタバレあらすじ

坂下ナナ(10月19日生まれ・てんびん座・A型)は他人より運がいい。

“運”の強さが科学で実証された今。坂下ナナの運のよさは、科学的に証明されている。人の運は数値化され、まるでゲームのように、スマホ画面に表示される。

坂下ナナさんの今週の運勢は

のこり61ポイント

この運勢ポイントは自分が使いたいタイミングで使うことができる。消費するポイントの数値が大きいほど、ラッキーなことが起こりやすくなり、その効果は30分ほど持続する。

運勢ポイントの標準値は人によって違っていて、毎週月曜日にリセットされる。

坂下ナナは、会社に勤めていて、それなりのポジションにいる。生まれ持った運のよさを、適切な場面で使いこなすことで、仕事でも成功をおさめてきたのだ。

坂下には高瀬という部下がいる。彼は生まれながらに運がなく、運勢ポイントの今週の初期値は28である。ちなみに、運勢ポイントが30を下回ると、不幸が起きるといわれている。

実際、高瀬は今日も、会社に遅れそうになり、急いでいたところを、水をまいていたおばちゃんに、水をひっかけられて、びしょ濡れで出社している。

今日はあと30分後に会社で重要な企画会議がある。高瀬は坂下から会議の資料作成を任されていた。高瀬は運はないが、仕事はできる。彼が作った資料の内容は完璧で、これならライバルの杉本レイにも勝てそうだ。

杉本レイも、坂下と同じように運がいい。ついさっき60ポイントを使ったにもかかわらず、彼女のポイントはまだ94も残っている。

・・・ついさっき60ポイントを使った?

会議までまだ30分。このタイミングで杉本がポイントを使う理由とは・・?

杉本レイ
根回しやごきげんとり・・
ウチの会社で重要なのは会議中より会議前なのよ。

杉本の作戦は的中した。坂下にお茶を持ってきた女性が、手を滑らせ、お茶をこぼしてしまう。驚いて立ち上がった坂下は高瀬が作成した資料が保存されているUSBを床に落とし、踏み潰してしまう。こぼれたお茶もかかってしまい、保存されたデータは確実に消えてしまった。

杉本レイが使用した運勢ポイントが影響しているに違いない・・・。

杉本レイ
あらら。運悪いのね。
高瀬
ある程度上に行けば、運なんて皆もってんの。
あんたはそこまでってこと。
諦めついた?

会議まで28分・・

運勢ポイントを使って、今から高瀬の家にデータを取りに戻れば会議にはギリギリ間に合いそうである。しかし、今日はまだ週の半ば。ここで運勢ポイントを使い切るわけにはいかない。坂下が絶望の淵にいる中、服を着替え終えた高瀬が戻ってきて、粉々になったUSBを見つける。

高瀬
オレの作った資料と分析どうでした?
坂下
え?うん・・すごく良かったよ。
高瀬
じゃあ行きましょう!

今日の会議をあきらめかけた坂下を、高瀬は力強く説得する。高瀬の熱意に心を動かされた坂下は20ポイントを使って、高瀬と車で家までデータを取りに戻ることにする。

坂下ナナさんの今週の運勢は

のこり41ポイント

坂下が運勢ポイントを使ったことで、交差点の信号はことごとく青だ。これならなんとか間に合いそうである。

しかし、坂下は内心では今日の企画会議をあきらめていた。これまで運勢ポイントを的確に使いこなすことで、仕事でも成功をおさめてきた坂下にとって、運こそが全て。今週の運勢ポイントが杉本より下である時点で、企画会議での負けを認めてしまっている。

今、車でUSBを取りに戻っているのは、高瀬の仕事に対する敬意だ。自分がUSBを壊したせいで彼の努力を無駄にするわけにはいかない。そして「あの資料があれば勝てたかもしれない・・」と彼に後悔させるわけにはいかないのだ。

一方で、高瀬は自分が運がないことを一番よく理解している。だからといって人生をあきらめることはしない。自分の運の悪さに抗うのではなく、受け入れた上で、努力してきたから、仕事はできるのだ。

高瀬
どーせパッとしない運勢ですからね。
ここって時にポイントは全部使っちゃいます。
坂下
えっ・・!?全部・・!?
最低1ポイントは残しておかないと死に至る不幸が降りかかるって・・
高瀬
それただの都市伝説です。
大したことないですよ。
せいぜい火傷かスリ傷・・
高瀬
確かについてないんですけどね。
でも、それだけです。
高瀬
運は実力の一部ですけど全てじゃない
結局積み重ねた努力には勝てませんよ。

運勢ポイント41ポイント追加します。

ただ今61ポイント使用中です

高瀬の言葉に突き動かされた坂下は、週の半ばにして、残り全ての運勢ポイントを使った。どんなに運がなくても、どんなについてないことが起ころうと、結局は捉え方次第なのだ。

坂下
そういえば高瀬くんってさ
何にポイント使ってるの?

1話「ラッキーポイント」は、思わぬ胸キュンシーンで幕を閉じる。

セツナフリック2話「ただの運命」のあらすじ

チハル(28歳・女性)は、焦っていた。

子供を産んで育てるには、そろそろ結婚をする必要がある・・。

しかし、彼氏のシュウジは音楽で成功することを夢見て、バイト暮らし。先はまだ見えていない。

チハル
私と結婚する気ある?今すぐ
シュウジ
今すぐ・・はさすがにちょっと・・
オレまだバイトだし・・

・・チハルはシュウジと別れることにした。

シュウジと別れた後、チハルはニチコン(=日本結婚支援サイト)の存在を知る。ニチコンは国が作った結婚支援サイトであり、ここで知り合った男女がお見合いを経て結婚することはよくある。

しかも、ニチコンには遺伝子情報まで登録されていて、遺伝子レベルで相手との相性がわかる。つまり、運命の相手が科学的にわかってしまうのだ。

チハルは、ニチコンに登録し、“運命の相手”を探すことになるのだが・・。

セツナフリック3話「完璧な保育」のあらすじ

保育マンション。子供の保育を親の代わりに完璧にやってくれるマンションだ。食事、入浴、寝かしつけ。そのほか、保育における重要なことは全て保育マンションがやってくれる。

現在はまだ、完全には普及しておらず、このマンションに住めるかどうかは抽選しだい。

三浦は、この保育マンションに住む女性。旦那とは離婚していて、一人息子(ハル)と一緒に暮らしている。ハルの保育はマンションがこなしてくれるおかげで、三浦は仕事に専念するこができる。

三浦
私の収入で子どもの選択肢奪いたくないしね・・。

ハルの将来のためを思って、三浦は毎日残業をこなす。休憩時間には、タブレットを使って息子とテレビ電話できる。息子の側にはペットの猫(ムサシ)がいる。動物の言葉を翻訳するアプリのおかげで、家にいるハルが寂しい思いをすることもない。保育は完璧である・・。

しかし、三浦は毎日朝早くから出かけて、夜遅くに帰宅する。当然、ハルと会う時間も少ない。育児から早く解放されたせいで、三浦は親としての自分のあり方に疑問を持ち始めていた・・。

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セツナフリックの感想

セツナフリックのツイッターで感想まとめ

セツナフリックにある話は、短編なので、話ごとのテーマがとてもしっかりとしています。テーマを伝える切り口が斬新なのです。これまでありそうでなかった切り口。

すべての話に共通してある感情は、“切なさ”です。作者の今井大輔さんも、自分は切ない話を描きたいと話しています。

今井大輔さんが描く漫画には、確かに切なさを感じるのですが、温かさも一緒に感じられます。対極にある感情のはずなのに、なぜなんでしょう?

そういえば、以前、ダウンタウンの松本仁志さんが、「笑いとは?」という質問に対して、「笑いって、ある意味切なさがある。」といったような回答をしていたことを思い出しました。ちょっと正確には覚えていないんですけどね・・笑

でも、なんかものすごく共感した記憶だけあります。切なさを感じる時、必ずそこには自分以外の何かがある。宇宙に最初から自分一人だけだったら、きっと切なさを感じることすらない・・。

それにしても、最近の科学技術の進化はすごいですよね。

特に、インターネットが普及してからの、技術的進歩は凄まじく、私は恐怖すら感じることがあります。あと10年もしないうちに“AI(人工知能)は人間を超える”と言われています。すでに、将棋のプロ棋士がAIに負けてしまうことが現実に起こり始めています。

映画「マトリックス」にあるような、機械が人間を支配する時代が現実になる・・。科学は進歩しても、人間は本能的には変わっていない。むしろ、進化した科学技術の恩恵によって、退化しているとすら感じます。

実際私も、携帯の充電が切れたり、家に忘れて出かけるだけで、そわそわしてしまいます。すでに、機械に対する依存は高くて、いつ立場が逆転してもおかしくないですよね。

ただ、最近になって、テレビでは”秘境の駅”など、田舎がとりあげられることが増えた気がします。田舎の、のどかな風景は見ているだけで落ち着きます。同じように、都会に疲れて、田舎のよさを感じている人は多くいるのではないでしょうか?

平成が終わり、令和が始まって、これから世界はどうなっていくのか?

本来は、道具を使うことができなければ、犬にさえ勝つことが難しい人間が、食物連鎖の頂点にいる今の時代がどう変わっていくのか。

今をいきることに精一杯な私では皆目検討もつきません・・笑

セツナフリックの作者・今井大輔さんの他の作品

今井大輔さんの作品には、他にも面白いものがあります。これから人気が出てくる作家さんの一人です。

連載作品

  • SEED
  • ヒル
  • 古都こと
  • クロエの流儀
  • ヒル・ツー

短編作品

  • ロッキンオン
  • 隙間
  • モノクロイエスタデイ
  • バーチャメモリー
  • 電子社会で感じる吐き気と、そこでボクが拾ったモノ。
  • オセロ

今井大輔さんの作品では、セツナフリックとクロエの流儀が人気があるようです。

▶︎▶︎「クロエの流儀」を読む

※本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。

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