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意外と多い!神様がモチーフの印象的なキャラが登場するアニメ映画まとめ

意外と多い!神様がモチーフの印象的なキャラが登場するアニメ映画まとめ

多くのファンから愛された数々の名作アニメーション映画。中には神様がモチーフの印象的なキャラが登場するアニメ映画もありますよ。

今回は神様をモチーフとした印象的なキャラが登場するアニメ映画について紹介します。

千と千尋の神隠し

まず最初に紹介するのは、アニメ 映画 おすすめにもあげられる事が多い不朽の名作「千と千尋の神隠し」です。本作には八百万神が登場するのですが、この神様達の中には神話をモチーフとしているものもいます。春日様は神童の神で、日本全国に約1000社ある春日神社に祀られており、おしら様は日本の東北地方で信仰されている農業の神様ですよ。モチーフというよりも、ズバリそのものという感じもありますね。なお、千と千尋の神隠しに登場する印象的なキャラといえば「カオナシ」という人も多いかもしれませんが、カオナシ 正体は人間の心から表れた不安定な存在などとされており、カオナシは神様モチーフではないのですね。

もののけ姫

続いて紹介するのは、「千と千尋の神隠し」と同じくジブリの名作である「もののけ姫」です。作中のキーパーソンであるシシ神は国造りの神であり、タタラ製鉄の伝承と関連しているダイダラボッチや、日本神話に登場する神々の一柱である天迦久神(あめのかくのかみ)、神の使いとされる神鹿などをモチーフとして見られています。また、シシ神の森を守護している犬神、モロのモチーフは三峰神社で「おいぬさま」として崇められている、ヤマトタケルを導いたニホンオオカミだと言われていますよ。

すずめの戸締まり

2022年に公開された新海誠監督のアニメーション映画「すずめの戸締まり」にも神性に関連するモチーフがあるようです。主人公達の前に突然現れた、人間の言葉を話す謎の白い猫「ダイジン」は、新海誠監督曰く「子どもの神様のイメージ」で作られたキャラクターのようです。かつて猫は民間信仰の対象の動物となっており、特に関東から中部、東北地方で隆盛したそう。霊諍山には猫神の石像があるのですが、そのうちの一体はどこかダイジンに似ており、その表情もとてもユーモラスですよ。

『すずめの戸締まり』に登場するミミズや閉じ師、猫のダイジンら、民俗学的なモチーフの意味を読み解く | CINRA

モアナと伝説の海

ウォルト・ディズニーアニメーション・スタジオが制作した3Dコンピューターアニメーション映画、「モアナと伝説の海」では、第二の主人公とでも呼ぶべき登場人物である「マウイ」が神話の登場人物をモチーフとしたキャラクターです。ポリネシアやマオリの神話に登場する文化英雄がマウイで、空を押し上げ太陽を捕まえ、巨大な島をも釣り上げたのだとか。なんともダイナミックな神話ですよね。映画の方のマウイは、元人間にして風と海の半神、齢約5000歳の巨漢の英雄というキャラクターになっていますよ。魔法の釣り針によって変身する能力を持つのですが、これは神話上のマウイの巨大な島を釣り上げた伝説になぞらえたものなのでしょう。

神在月のこども

最後に紹介するのは、2021年に公開された白井考奈監督のアニメーション映画「神在月のこども」です。同作は毎年旧暦10月に全国の神々が出雲に集い、翌年の縁を結ぶ会議を行うという伝承を題材にした作品で、主人公の家系は「韋駄天」という神の末裔という設定です。韋駄天といえば、仏教において天部に属する神様のことですよね。本作には建御名方神・諏訪明神の化身である龍神や美保神社の祭神である事代主神、出雲大社の祭神である大国主など、様々な神様も登場します。また、同作には他にも因幡の白兎の子孫や鬼の少年なども主要キャラクターとして登場しますよ。

『神在月のこども』予告編 – Netflix (youtube.com)

最後に

今回は神様がモチーフの印象的なキャラクターが登場するアニメ映画について紹介しました。

映画の他に、漫画などにもそういったキャラクターは多く存在しますよね。元ネタを知ると、作品がさらに面白くなるかもしれません!