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VR および AR ゲームにおける日本の先駆的役割: イマーシブ テクノロジーの未来

VR および AR ゲームにおける日本の先駆的役割: イマーシブ テクノロジーの未来

日本企業が開発しているゲームは昔から世界中で人気があります。世界的にはVRやAR技術を活用したゲーム開発が日本はアイデアや技術を売りに今後VRやAR関連のゲーム開発で大きな役割を果たし続けることが期待されます。

アイデア面での日本の貢献

日本はマンガやアニメの制作が盛んであり、これがゲーム開発にも影響しています。マンガやアニメが流行すると、必ずと言っていいほどゲーム化も企画されます。VR、AR関連のゲームと言えばはじめに何が思いつきますか?おそらく多くの人が「ポケモンGO」や「ドラクエウォーク」と答えるでしょう。この二つはどちらも日本企業が関係しています。

ポケモンGOは日本企業が開発しているゲームではなく、米国のNiantic社が開発しています。しかし、ポケモン自体は株式会社ポケモンがプロデース・ライセンス管理を手掛けています。キャラクターデザインなどは日本企業が関わっていることから、日本も開発に携わっていると言えます。そして、ドラクエウォークに関しては日本の株式会社スクウェア・エニックスが開発しています。

VRやAR技術は今後もジャンルを問わず多くのゲームに取り入れられるでしょう。現時点では特にアクション、アドベンチャー、シューティングなどに多いように思いますが、どんなものにでも応用は可能です。VR関連の技術はマンガやアニメの世界を表現する際に適しているので、今後も日本発信のゲームは数多く企画・開発されていくはずです。

VRは何がそんなにいいのか?

現在は従来の2D3Dのゲームも人気がありますが、今後はVR関連のゲームの割合がどんどん増えていくと考えられます。他のゲームと比較するとVRゲームにはいくつも特徴があり、それが多くの魅力になっています。

その最大の魅力は没入感でしょう。VRは「Virtual  Reality(仮想現実)」の略であり、その言葉の通り仮想の世界を現実のもののように感じることができます。ゲームの中に入ったかのような感覚です。ちなみに現時点ではまだ現実世界と見分けがつかないほどの世界観は表現できていません。しかし、今後どんどん現実に近づいていくでしょう。VRゲームは明らかにこの感覚の部分で従来のゲームよりも優れています。

では今後はどんなゲームでVR技術が積極的に使われていくのか予想してみましょう。おそらくiGamingの人気が高まっておりかつVRテクノロジーとの相性も良さそうなので、今後はオンラインカジノなどのコンテンツに特に活用されていくと思います。

オンラインカジノではライブゲームやライブカジノと呼ばれるコンテンツの人気が高まっています。たとえば、ライブ・バカラ、ライブ・ルーレット、ライブ・ブラックジャックなどです。ディーラーが実際にカメラの向こうでカジノゲームを進行し、それに対して賭けるというゲームです。まるでラスベガスなど実際のカジノでゲームを楽しんでいるかのような感覚にれるのがこのゲームの魅力になっています。こうしたコンテンツをVR世界の中でプレイできればより臨場感が高まるでしょう。VR技術は今後間違いなくこのようなリアルな感覚が求められるゲームに応用されていくはずです。

ちなみに、VR技術はゲーム以外の用途でも積極的に使われています。ゲーム以外だと「体験」を提供するコンテンツの開発が活発です。たとえば、恐竜の世界、バンジージャンプ、飛行機のファーストクラス、などを体験するものがあります。VR技術で再現した恐竜の世界は迫力が魅力です。また実際のバンジージャンプに挑戦してみたいけど怖いという人はまずVRで体験してみるというのもいいでしょう。

他にも教育や訓練などの分野でも活用されています。VR技術はゲームの世界にとどまらず多くの分野での応用が見込まれます。

VRゲームは人気だが課題もある

VRゲームは前述の通り大きな魅力がありますが、今後ゲーム業界でさらに流行していくにはいくつかクリアしなければならない課題もあります。端的に言えば、従来のゲームと比較すると開発やプレイ面でハードルが高いという点です。

まずVRゲームをプレイするにはゴーグル、ヘッドセット、コントローラーなど専用のデバイスが必要になります。VR最大の魅力である没入感を表現していくには今後さらに必要なデバイスは増えていくのかもしれません。ゲームによって専用のデバイスが必要になる可能性もあるでしょう。そうなると全てのデバイスを揃えるにはかなりコストがかかるでしょう。

また、VRゲームには広い場所が必要な場合もありこれも課題の一つでしょう。たとえばアクションゲームではボタンを押して操作するのではなく、実際に自分が現実と同じような動作をすることになります。必然的に広いスペースが必要です。自宅にそのようなスペースを作るのが難しい場合もあるでしょう。

そして、VRコンテンツの開発自体が難しい点も課題と言えるでしょう。ゲーム開発自体は全体的にかなりハードルが下がっており、スマホゲームなどは個人でも開発できます。フリーランスまたは小規模な企業が開発したゲームはGoogle PlayやApp Storeなどに無数に存在しています。

VRゲームはどうやって楽しむべき?

前述の通りVRゲームが流行するにはまだいくつか課題があります。これらの問題を解決していくことでVRゲームはより一層広まっていくことでしょう。

日本企業には今後この課題解決の分野でも貢献が期待されます。たとえば、「VRゲームには広いスペースが必要」という課題に対して、多くの企業が試行錯誤しています。

現時点ではVRゲームは自宅ではなく専用のスペースが用意されているお店で遊ぶ方がおすすめです。すでに多くの企業がVRゲーム用のスペースを作ってそこで専用のデバイスを使ってプレイするアトラクション形式のゲームが数多く開発されています。たとえば、ARスポーツ、謎解き脱出ゲームなどがあります。もちろん、今後自宅など狭いスペースでも楽しめる特殊なデバイスの開発が今後進められるでしょうが、VRの魅力を最大限に感じるためにもVRゲーム専用のスペースを利用してみましょう。