『ジョジョの奇妙な冒険』は、1986年から「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し、2005年以降は「ウルトラジャンプ」で連載継続中の長期シリーズです。単行本は100巻を超え、各部で異なるストーリーと個性的なキャラクターが魅力となっています。特に、ジョースター家の因縁の戦いを描く第1部から第6部は、約17年にわたって読者を魅了してきました。他にも、ジョジョは何部にもわたってストーリーが展開されており、ときには物語が重なることもあります。本稿では、これらの各部の時系列を詳しく紹介します。
第1部:ファントムブラッド
19世紀後半のイギリスを舞台に、名門貴族の跡取りジョナサン・ジョースターの物語が始まります。彼の家に引き取られた野心家のディオは、石仮面を利用して吸血鬼の道を歩み始めます。ジョナサンは「波紋」の技術を習得し、悪のカリスマ・ディオと対決することを決意。シリーズの原点となる、悪の生い立ちと成長を描いたエピソードです。ジョジョが何部も展開されていくことになりますが、これが始まりの物語、つまりはジョジョのスタートラインといえるでしょう。
第2部:戦闘潮流
1938年、ジョナサンの孫ジョセフ・ジョースターが主人公となる第2部は、石仮面の真の起源を明らかにします。「柱の男」と呼ばれる究極の生命体を目指す存在との壮絶な戦いが描かれ、知略に長けたジョセフのペテンとトリックが物語です。石仮面を巡る物語はここで一旦完結し、以降のシリーズでは新たな要素が導入されることになります。
第3部:スターダストクルセイダーズ
1988年、ジョセフの孫・空条承太郎が主人公の第3部。承太郎は周囲に出現する守護霊に悩まされ、その正体が「スタンド」と呼ばれる超能力であることを知ります。さらに、その原因が復活したディオだと判明。母親を救うため、仲間とともにエジプトへと向かいます。ジョジョシリーズの象徴的な概念「スタンド」が初めて登場するこの部は、アニメ化に先立ちOVAも制作されており、独自の魅力を放っています。
第4部:ダイヤモンドは砕けない
1999年、日本の東北の小都市・杜王町が舞台。ジョセフと日本人女性の息子、東方仗助が主人公です。謎の遺物「弓と矢」が町に持ち込まれ、多くのスタンド能力者を生み出したことを知った仗助は、弓と矢の回収と犯罪者の捕縛に挑みます。第3部とは対照的に、小都市を舞台にしたミステリ要素が特徴的なエピソード。後に独立した作品の主人公となる岸辺露伴も初めて登場する、印象的な部となっています。
第5部:黄金の風
2001年のイタリアが舞台。主人公はディオの息子ジョルノ・ジョバァーナで、血縁上はジョナサンの息子でもあります。スタンド使いのギャング組織のボスが麻薬を流通させて町を汚染していることを知ったジョルノは、組織に入団してボスを倒すことを誓います。イタリアンマフィアの世界を舞台にした、バトルで死亡するキャラクターが多い、シビアな展開が特徴的なエピソードです。
【アニメ】ジョジョを見る順番は?
ジョジョのアニメは、何部もあるので、どこからみればよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。基本的に各エピソードが独立した構成になっているため、どの部から観始めても理解しやすくなっています。ただし、ジョセフや承太郎のように、エピソードをまたいで登場するキャラクターもいるため、一定の順序で視聴する方が全体の流れを把握しやすいです。
最後に
『ジョジョの奇妙な冒険』は、時代や舞台が異なる各部で魅力的なキャラクターと壮大な物語が展開されており、どの部から観ても楽しめる作品です。全シリーズを通じて共通するテーマやキャラクターの成長を追うことで、より深い理解と感動を得られることでしょう。ぜひ、順番に視聴してジョジョの世界を堪能してください。