ギャグとシリアスの振れ幅が激しい漫画といえば、『銀魂』が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。アニメ化や劇場版はもちろん、実写映画や小説、ゲームなど多方面に展開され、今なお、根強い支持を集めています。ファンの間では「ジャンプの異端児」と称され、時に過激なパロディで物議を醸すこともありました。まるでオンラインカジノのように、何が起こるかわからないスリルと予測不能な展開が、『銀魂』の大きな魅力のひとつだと言えるでしょう。今回は、そんな『銀魂』の過激なパロディたちをご紹介します。
『銀魂』基本情報
『銀魂』は、空知英秋(そらち ひであき)による日本の漫画作品で、2004年から2019年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていました。江戸時代末期のような時代設定ながら、宇宙人「天人(あまんと)」が来襲して文明が発展したという、SFと時代劇が融合したパロディ色の強いコメディ作品です。
主な特徴
特徴は以下の通りです。
ジャンル | ギャグ・アクション・SF・時代劇・人情ドラマ |
主人公 | 坂田銀時(さかた ぎんとき) |
舞台 | 架空の「江戸」宇宙人やロボットが登場するなど、現代的かつSF的な要素が融合 |
魅力 | ギャグとシリアスの落差 他作品のパロディや時事ネタ 仲間との絆や感動的なストーリー |
『銀魂』が蓮舫さんから怒られたって本当?
物議を醸したパロディのひとつに、2011年放送の『銀魂』アニメ第232〜236話の「蓮蓬篇」があります。「蓮舫篇」は、当時の政治家・蓮舫氏を思わせるキャラクターを登場させ、蓮舫氏の「2位じゃダメなんですか?」という発言を匂わせファンや視聴者の間で物議を醸しました。放送後には再放送が中止され、『銀魂』が蓮舫氏から怒られた上に、政治的圧力がかかったのではないかとの憶測がされたものの、この件について蓮舫氏本人から公式に抗議されたという情報は見当たりませんでした。
実際に『銀魂』が蓮舫氏から怒られたという事実は無いため、ファンの間での誇張やジョークとして語られているといった可能性が高いと言えるでしょう。
『銀魂』の持ち味
上記のような、政治家や時事ネタを取り入れたパロディは『銀魂』の持ち味でもあり、攻めた姿勢は時には賛否を呼ぶこともあります。『銀魂』の自由奔放なパロディ精神が、こうした都市伝説的なエピソードを生み出しているのかもしれません。
それではそんな『銀魂』の持ち味である過激なパロディを続々とご紹介しましょう。
『銀魂』の過激なパロディ
『銀魂』ではジャンプ作品をはじめとする他のアニメやゲーム、また政治・芸能界などの実在の事象をネタにしています。
アニメ&キャラクター篇
例えば、『ドラゴンボール』の「かめはめ波」や『ワンピース』の「ゴムゴムの実」を明らかに模倣したシーンが登場することがあります。キャラの服装やセリフまで酷似させて笑いを取る一方で、権利問題に発展する可能性もあるギリギリのラインを攻めていることも。また、某有名ネズミキャラを連想させるキャラクターが登場し、その描写があまりに過激でDVDでは修正が入る事態となりました。
芸能界&政界篇
芸能界も『銀魂』のターゲットから逃れられません。たとえばジャニーズ系アイドルを匂わせるネタや、某お笑い芸人のネタをオマージュしたセリフ回しなど、リアルタイムの話題を巧みに取り入れる姿勢は驚異的です。
もちろん、芸能人スキャンダルや時事ニュースをネタにした回もあり、例えば当時話題だった政界の汚職事件や芸能人の不倫騒動を連想させるエピソードが放送されることもありました。
『銀魂』という作品
『銀魂』は、パロディの範囲が非常に広く、タブーを恐れずネタにしてしまうことで、他作品との差別化を図っている一方で、関係各所への配慮も求められるため、放送時にピー音やモザイク、さらには放送後の修正なども行われることがあります。これが逆に「どこまで攻めるのか」という期待を生むのでしょう。
まとめ
その過激さゆえに問題視されることも多く、『銀魂』が蓮舫氏から怒られたといった噂が独り歩きすることもありますが、『銀魂』はあくまで「フィクションの暴走」を楽しむことを第一にしています。表現の自由とギャグの限界を問う姿勢は、多くのファンの共感を呼び、今なお語り継がれる伝説となっています。