ネフェルピトーの性別はどっち?ゴンとの戦いや最後についても解説

『ハンターハンター』のキメラアント編といえば、多くのファンがあの頃は胃が痛かったと語るほど、濃密な展開が続く人気エピソードです。その中でも特別な存在感を放つキャラクターが、王直属護衛軍のネフェルピトー。
ネフェルピトーの性別にまつわる議論は今でも続いており、ゴンとの対決シーンとあわせて語られることが多いキャラクターです。この記事では、そんなネフェルピトーの魅力を、性別の謎からゴンとの最後の戦いまで丁寧にひも解いていきます。
ネフェルピトーとはどんなキャラクター?
ネフェルピトーは、キメラアント編に登場する王直属護衛軍の一人です。護衛軍の中で真っ先に生まれた個体であり、猫を思わせる大きな耳やしなやかな体つきが特徴的。一人称は「ボク」を使います。
護衛軍の中でも、王メルエムへの忠誠心は群を抜いています。序盤こそ残忍さや猟奇的な行動が目立ちますが、物語が進むにつれてその内面の複雑さが少しずつ見えてきます。
かわいさと残虐さが同居
ネフェルピトーを語るうえで欠かせないのが、その二面性。愛らしい猫の姿をしていながら、捕らえたハンターに対して容赦のない行動をとる。この落差こそが、多くの読者に強烈な印象を残しました。
「かわいい」と「怖い」が同時に成立するキャラクターは珍しく、それがネフェルピトーをほかの敵キャラとは一線画す存在にしているといえます。
ネフェルピトーの性別は?
ネフェルピトーの性別については、原作者・富樫義博先生から明確なコメントが出ていません。そのため、ファンの間でさまざまな考察が続いているテーマの一つになっています。
一人称が「ボク」であることを根拠に男性と考える声もあります。ただ、フィクション作品では女性キャラクターが「ボク」を使う例も少なくないため、これだけで断定するのはむずかしいところです。
女性説を支持する描写も多い
一方で、ネフェルピトーの性別を女性とみる根拠もいくつか存在します。
まず外見的な特徴として、くびれた腰や丸みのある体型。アニメ版では特に女性的なイメージで描かれることが多く、2011年版アニメの監督が「ピトーが女性であることに疑いの余地はない」と発言したことも知られています。
また、作中でキルアがコムギを治療するネフェルピトーの姿に「母親のよう」な印象を抱いたシーンも、女性説を支持する理由の一つ。単行本の表紙でミケランジェロの「ピエタ」を思わせるポーズで描かれていたことも、聖母マリアのイメージと重ねる意図があったのではないかと考察されています。
キメラアントだからどちらでもない?
そもそも、キメラアントという種族は生物学的に変則的な存在です。人間のジェンダー観をそのままあてはめることが適切かどうか、という視点もあります。
ネフェルピトーの性別が意図的に曖昧に描かれているとすれば、それは戦士としての強さと、守護者・治癒者としての優しさを同時に持つキャラクターとして描くための演出だったのかもしれません。
ネフェルピトーの念能力
念能力者の「円」は、周囲への感知範囲を広げる技術です。熟練した使い手でも数十メートルが限界とされる中、ネフェルピトーのそれは最大で半径2キロメートルに及ぶといわれています。これがNGLに潜入したゴンたちをいち早く察知した理由です。
玩具修理者(ドクタープライス)
ネフェルピトーの念能力の一つが「玩具修理者」です。巨大な人形を具現化し、外科手術のような形で対象の傷を治療する特質系の能力。致命傷すら完治させる力を持つ一方、発動中は自分自身が完全に無防備になるという制約も。
コムギを治療した際にも、ネフェルピトーは他の護衛軍に自分の身を守るよう頼んでいました。それだけリスクの大きい能力でもあります。
黒子舞想(テレプシコーラ)
もう一つの能力「黒子舞想」は、バレリーナ姿の人形を背後に出現させ、自身の肉体を強制的に操ることで身体能力を極限まで引き上げる戦闘用の能力です。
この能力が物語の後半で重要な意味を持つことになります。
カイト殺害とゴンとの因縁
ネフェルピトーとゴンの因縁は、ゴンの師匠ともいえる存在・カイトの死から始まります。ネフェルピトーは圧倒的な力でカイトを倒し、その後も「傀儡」として扱い続けました。
ゴンにとってこれは単なる怒りではなく、「カイトを元に戻してほしい」という切実な願いでもありました。その思いが後の壮絶な対決へとつながっていきます。
希望を人質にとったピトーの約束
ゴンはネフェルピトーが持つ治療能力「玩具修理者」に最後の望みを託し、カイトを治してもらえると信じていました。しかしネフェルピトーは、王にとって重要な存在であるコムギの治療時間を稼ぐために、「待っていればカイトを治す」とゴンに伝えます。
そして治療が終わったあと、ゴンに告げた言葉は「彼はもう死んでいる」でした。最後の希望を打ち砕かれたゴンの心は、そこで壊れてしまいます。
ゴンとネフェルピトーの最後の戦い
カイトの死を告げられたゴンは、深い絶望と怒りの中で「制約と誓約」を結びます。未来に得るはずだった可能性のすべてを前借りし、今この瞬間だけのために全力を出し切るという誓いです。
その結果、少年だったゴンの体は急激に成長し、本来なら数十年後に到達するはずだった全盛期の姿へと変貌。これが通称「ゴンさん」と呼ばれる状態です。
一方的な決着
護衛軍最強とされるネフェルピトーでしたが、ゴンさんの前では「黒子舞想」を発動しても太刀打ちできませんでした。戦いは一方的な展開となり、ゴンさんの渾身の一撃がネフェルピトーの命を絶ちます。
しかし、これで物語は終わりません。ネフェルピトーの最後の意識に浮かんだのは「殺されるのがボクで良かった」という、王への安堵の思いでした。
死後も続いた王への忠誠
肉体的には死を迎えたネフェルピトーですが、「死後強まる念」によって「黒子舞想」が稼働し続けます。王を守るという強い意志が、死後もネフェルピトーを動かしたのです。
「骸人形」となったネフェルピトーは、油断したゴンさんの背後から襲いかかり、右腕を切断することに成功。最終的にゴンさんはネフェルピトーの遺体を完全に粉砕し、そこでネフェルピトーは本当の意味で消滅しました。
まとめ
ネフェルピトーは、強さと忠誠心、そして謎を併せ持つ唯一無二のキャラクターです。性別については公式からの明言がなく、今もファンの間で語り継がれているテーマのひとつ。ゴンとの戦いと最後の姿は、キメラアント編を象徴する名シーンとして多くの人の記憶に刻まれています。
「死してなお王を守ろうとした」その姿が、時代を超えてファンの心を揺さぶり続けているのでしょう。