彼は彼女に変わるのでは、昼は男、夜は女に変わる主人公・鹿山の普通じゃない人間関係を描いた漫画です。
この漫画には変わったことがもう一つあって、それは読む順番を変えることで結末が変わることです。「ナンノコッチャ?」と思いますよね笑
彼は彼女に変わるのでのあらすじと合わせてその意味を解説していきます。
彼は彼女に変わるのでのあらすじ
1巻第1話
主人公の鹿山は、大きな洋風の屋敷に1人で住んでいます。鹿山が学校に通っている間は、屋敷にはまるで人の気配がないので、近所の子供の間では「ユーレイが出る屋敷」と噂になっています。
ユーレイでなくても、感情をまったく見せないため、まわりから恐れられる鹿山。普通に見つめただけで、大の男が逃げ出すほどです。そんな鹿山にある“人には言えない秘密”というのが、
女子「鹿山くん、時々女の子みたいないいにおいするんだよね。」
鹿山は日が暮れて太陽が見えなくなると、男ではなく女になってしまいます。
1巻第2話
鹿山は、クラスメートの森の前で女の姿になってしまいます。
鹿山「見られた・・どうする!?」
鹿山「逃げるか!?」
森に秘密がバレたことで、周りからどんな扱いを受けるか想像するとぞっとする鹿山。
森「その・・、すまない。男の制服を来ていたから・・、知り合いと間違えた。」
鹿山「もしかして・・バレてない?」
鹿山「男が女になるなんて普通思わないもんな。」
森はまさか男が女になるだなんて想像するはずもなく、女になった鹿山だとは気づきません。しかし、このとき、森に鹿山に対する行為が芽生える・・?
1巻第3話
なぜか鹿山に執拗にからむ綾瀬。その目的は、あまりに感情を表にださない鹿山が慌てるところを見ること。しかし、鹿山は周りに対する興味関心が全くなく、文化祭も毎年1人ぼっち。
綾瀬は小学生の男の子が好きな女の子にちょっかいを出すように鹿山にからみ絡み続けます。
これはもしや、鹿山、森、綾瀬、全員男ばかりの禁断の三角関係!?
確かに、鹿山は半分女だけども・・!
1巻第4話
帰り道、偶然森に出会う鹿山。以前、女になった姿を森に見られた時に、“あからさまに、頬を赤らめる森”をみて、自分に好意を持ったのではと疑っている鹿山。
森「君に会って話したいことがあった。」
まさか、“告白”!?
森「この前は不埒なことをしてしまいすまなかった!」
鹿山「・・!?」
森の告白は、恋の告白ではなく、単なる謝罪。女であるとは知らずに鹿山の胸を掴んでしまったことを謝りたかったようです。
しかし、「告白される」と勘違いしていた鹿山は、なぜかドキドキしてしまい、そのあとも、森のことが期になる様子です。
1巻第5話
千鶴が文化祭の出し物で作ったお菓子には、間違えてお酒が大量に入っていて、それを食べた鹿山は一瞬で酔っ払ってしまいます。
偶然、綾瀬と2人きりになった鹿山は、とんでもない行動にでます。
1巻第6話
お菓子に大量に入ったアルコールで、酔っ払った鹿山は、女の姿のまま、綾瀬に迫ります。
あまりに衝撃的で一瞬の出来事だったため、鹿山が本当に女になった確証が持てず、余計に鹿山を意識するようになる綾瀬。
「自分が男にドキッとしてしまったことを認めたくない」綾瀬は、鹿山を意図的に避けるようにないます。
1巻第7話
森とアクシデントが重なってキスをしていまった鹿山。ファーストキスをよりによって、男としてしまったことにショックを隠しきれません。
しかし、森のことを変に意識し始めていた鹿山は、男に戻ればこんなこと忘れる・・!と眠りにつきます。
しかし、翌朝、朝になっても女の姿のままの鹿山がいました。
彼は彼女に変わるのでの登場人物
鹿山伊織(かやまいおり)
大きな洋風の屋敷に1人で住む高校生。この漫画の主人公で、昼は男、夜は女に変わるという不思議な体質を持っています。
周りに対する興味や関心が全くなく、自分は自分、他人は他人という達観した考えを持っています。
そんな彼も、人を好きになることはあるようです・・。
綾瀬(あやせ)
他クラスの女子や、上級生の女子からも人気があるモテモテの男。鹿山とは真逆で、とても感情的で、自由奔放な性格です。
人を自分の思い通りにしたいタイプですが、鹿山だけはどうすることもできず、やきもきします。
森(もり)
鹿山と3年間同じクラスで、昔は仲が良かったが、今はなんとなく疎遠になっているようです。
疎遠になったきっかけがあるようですが、それがこの漫画の重要な部分にもなっていそうです。
森自身は、見た目からはわかりづらいですが、文武両道。鹿山と同じく、他の男子生徒からは恐れられている存在です。
三好千鶴(みよしちづる)
鹿山の従姉妹。鹿山の秘密を知る数少ない人物の1人です。鹿山の正体がバレないように、これまでもなんどもフォローして来ています。
千鶴は、鹿山にもっと信頼できる理解者を増やすように勧めますが、鹿山は相変わらずの人間無関心で、困っている様子です。
彼は彼女に変わるのでの感想
序盤は、登場人物に感情移入することもできず、ストーリーにある謎も少ないため、「読むのやめようかな」とさえ思ったのですが、徐々に鹿山のことがわかるようになり、気づいたら続きが読みたい状態になっていました。
途中から、「あれ?これってボーイズラブってやつか?」と展開が予想できるようになって、なおさら読むことに抵抗を感じていたら、意外と深いテーマもあったりします。
どんなことに対しても、無感情で機械的に動く鹿山は、とても現代的な思考の持ち主です。
綾瀬「つまんねー奴!」
鹿山「俺がつまんねぇ奴だってことは否定しないけど・・それがお前になんか関係あんの?」
他人は他人、自分は自分。ここまで達観できる高校生っていうのも珍しい笑
ただ、そんな鹿山も周りをめちゃくちゃ気にしてるっていう矛盾もあるんですよね。
なぜなら、「夜は女になることがバレたら、周りからなんて思われるかわからない。」から、秘密にするわけで。
人は本当に、周りと関わらずに生きていけるのか、結末が気になる漫画です。
今後の展開を予想
彼は彼女に変わるのでは、1巻→2巻→3巻と順番にみても、1巻→3巻→4巻の順番で見ても大丈夫なようになっています。
綾瀬がいいなと思ったら2巻。森がいいなと思ったら3巻だそうなのですが、、これってやっぱりBLってことか?
でも、主人公は半分女であるわけで。らんま1/2みたいに、ギャグテイストでやってくれればいいのですが、ガチな恋模様です笑