ダイの大冒険

ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜|レビューと作品紹介

ダイの大冒険をレビュー

今回は、ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜のレビューをしたいと思います。

ダイの大冒険は、割と昔の作品で、私が初めて買った漫画でもあります。

タイトルから、低年齢層向けの内容を想像してしまいますが、中期から後期にかけては、登場人物の生き様にフォーカスした、大人向けの内容に変化しています。

2020年秋にアニメが放送されますが、今から読み始めても、十分楽しめる作品です。

ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜をレビュー

どんな漫画?

ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜(以下、ダイの大冒険)を、一文で表すならば、

勇者を目指す少年のダイが、仲間や師と出会い、大魔王バーンの野望を打ち砕く話。

ストーリーの軸は、王道で、わかりやすく、

作品タイトルに、有名すぎるゲームタイトルが含まれていることから、「ドラクエ」が好きな人は、つい内容が気になってしまうと思います。

ダイの大冒険は単なるオマージュ作品ではない

ダイの大冒険は、決して単なる「ドラクエ」のオマージュ作品ではありません。

ダイの大冒険の物語に登場するキャラクターや、呪文の名前は、「ドラクエ」をモチーフにしていますが、オリジナルの部分もたくさんあります。

オリジナルで特に有名なのは「アバンストラッシュ」です。

これは、連載当時の小学生が、こぞって傘を持って真似していたくらいです笑。

ちなみに、私は、ダイの大冒険を読み始めた時は、まだドラクエをしたことがありませんでした。

「ホイミ」や「スライム」くらいは、元々知っていたのですが、ちょっとマイナーな呪文やキャラクターは、逆に、ダイの大冒険で覚えました。

子供ではなく、大人向けの作品

ダイの大冒険は、タイトルを聞くと、子供向けの作品に思えます。

確かに連載初期の頃は、ゲームの設定を踏襲した内容が多く、ストーリーもやや低年齢層向けです。

しかし、中期から後期にかけては、大人向けのストーリーに変化しています。

ダイとバランの複雑な親子関係。

最初はどうしようもなかったポップの成長。

かつて魔王と呼ばれたハドラーの生き様

など、あげていくとキリがないほどのキャラクターたちの生き様が、感動的に描かれているのですが、私が、本当の意味を理解することができたのは、大人になってダイの大冒険を読み返した時でした。

余談ですが、少年誌なので、お色気シーンもちょいちょいあります笑。

あらすじ

南海の孤島、デルムリン島から、物語は始まります。

デルムリン島には、勇者が魔王を倒したことで、魔王の邪悪な意志から解放されたモンスターたちが、ひっそりと穏やかに住んでいる島です。

ダイは、幼い頃、乗っていた船が難破して、この島にたどり着き、鬼面導士のブラスじいちゃんに育てられました。

ブラスじいちゃんは、ダイが将来、勇者を助けられるように、魔法使いにならせようとしますが、ダイには魔法使いとしての才能は全くありません。

しかし、ダイには魔法よりも、秘められた強力な力がありました。

ある日、島にパプニカ国の姫・レオナが契約の儀式を行うためにやってきます。

ダイはレオナ姫を、契約の儀式を行う洞窟へ案内するのですが、レオナ姫が、突然現れた魔のサソリの毒をくらって瀕死の状態に陥ります。

その時、ダイは、秘められた強大な力の片鱗を見せることになります。

レオナ姫を救ってからしばらく後、今度は、デルムリン島にアバンと、その弟子のポップがやってきます。

勇者の家庭教師と名乗るアバンは、とある目的があって、この島にやってきていたのですが・・。

ダイにとって、このアバンとの出会いが、大冒険の始まりとなるのです。

作品情報

1989年〜1996年に、週刊少年ジャンプで連載。

原作:三条陸、作画:稲田浩司、監修:堀井雄二

単行本は、1巻〜37巻まで発売されていて、すでに完結済み

集英社の公式サイト「ジャンプ+」で、始まりの数話を無料で読むことができます。

▶︎▶︎ダイの大冒険の始まりを読む

続きは、ダイの大冒険の文庫版(1〜22巻)で、読むことができます。

▶︎▶︎ダイの大冒険を読む

アニメ化

ダイの大冒険は、1991年〜1992年に、アニメ化されてテレビ放送されています。

しかし、この時は、ダイとバランとの戦いの途中で、中途半端に終了となっています。

私も、リアルタイムで毎週欠かさず見ていたのですが、原作とは違う突然の幕切れに、

「え!?嘘でしょ?」

と、驚いたのを今でも覚えています。

ちなみに、なぜこのようになったのかというと、元々1年間の予定でアニメ化されていたところ、人気が高かったため、延長が計画されました。

しかし、結局、延長されることなく、当初の予定通り、1年で放送終了することになります。

放送延長を見越して、シナリオが描かれていたのが、突然、残り数話で物語を終わらせる必要に迫られ、何とも不完全年少な幕切れとなってしまったのです。

その後も、アニメの続編の放送を期待するファンの思いがようやく通じたのか、2020年の秋に、完全新作としてアニメが放送されることになっています。

現在は、予告編の短い動画だけ見られるようになっていますが、ハリウッド映画の予告か?って思うくらいドキドキする内容です。

まとめ

ダイの大冒険は、序盤こそ低年齢層向けの内容ですが、中盤から終盤にかけては、深いメッセージ性のある大人向けの漫画です。

▶︎▶︎ダイの大冒険を読む


○2020年秋、ダイの大冒険の完全新作アニメが放送開始

▶︎▶︎新作アニメ公式サイト


○ダイの大冒険の特集記事

▶︎▶︎ダイの大冒険について