「終末のワルキューレ」のラグナロク第4回戦「ヘラクレスVSジャック」の試合内容と結果についてご紹介しています。
「正義のヒーロー」ヘラクレスと「ダークヒーロー」ジャック・ザ・リッパーの戦いはこれまでとは少し毛色が違います。
第4回戦「ヘラクレスVSジャック」の結果
第4回戦「ヘラクレスVSジャック・ザ・リッパー」の試合結果は人間代表のジャック・ザ・リッパーが勝利!
ヘラクレスの命をかけた攻撃に耐え抜き、見事勝利を得ています。
人間代表として戦っているのに、人間からもブーイングを受けるジャックがどのようにしてヘラクレスに勝利したのか。
試合展開をダイジェストしていきたいと思います。
まず、主な試合の流れはこちら!
序盤:ジャックの嘘!本当の神器は「巨大なハサミ」ではなく「神器を創出する袋」だった!?
中盤:ヘラクレスが「十二の厄災と罪過」を発動!身を削りながらも攻撃を加える
幕間:ヘラクレスとジャックの過去が語られる
終盤:ジャックの真の神器が明らかに!嘘にまみれたジャックが見た真実の愛!
ヘラクレスとジャックの試合は、典型的な「インファイターVSアウトボクサー」の戦いとなりました。
ワイヤーを使って距離をとり、遠距離からナイフや暗器を駆使して攻撃を加えるジャックと、一瞬にして距離を縮めて強力な一撃を加えるヘラクレス。
ジャックにはヘラクレスを一撃で倒せるような技はないため、致命打を浴びる前に、いかにしてヘラクレスの生命力を削り取るかが勝敗を左右します。
単純な格闘ならヘラクレスが圧勝していたでしょうが、ジャックはあらゆる罠と心理的トラップを張り巡らせたため、予想に反して戦いはジャックが優勢のまま展開していくのでした!
第4回戦序盤「ジャックの嘘!本当の神器は“神器を創出する袋”だった!?」
ラグナロク第4回戦の舞台は、これまでとは打って変わって、特別ステージで行われた。
舞台となったのは、19世紀英国ロンドン。
要請したのは、もちろん人間代表のジャック・ザ・リッパー。
正義のヒーロー・ヘラクレスが登場した際には歓声があがったのに対して、ジャックが登場すると、味方のはずの人間たちからも、「なぜ殺人鬼が代表に?」などとどよめきの声があがる。
そして、ジャックが人間代表であることに誰よりも憤りを感じていたのは、対戦相手のヘラクレスだった。
呂布、アダム、佐々木小次郎。これらの人間はみな、すばらしい精神を持っていた。
それなのに自分の相手は・・
その怒りの矛先は、人間代表を選出しているブリュンヒルデに向けられる。
戦闘が始まると、優位に立ったのはジャックの方だった。
「これが私の神器です。」と言いながら神器錬成した巨大なハサミを使って攻撃をするのかと思いきや、いきなり逃走。
これにはさすがのヘラクレスも青筋を立てて、逃げるジャックを一足飛びで捉え、攻撃を加える。
しかし、追い詰められたかに見えたジャックが、苦し紛れに放ったナイフが、ヘラクレスの肉体に突き刺さる・・!
神器のハサミは早々にヘラクレスが叩き壊したはず・・。
すると「あれ・・嘘です。」と、ジャックが笑みを浮かべていうのだった。
本当の神器は、“神器を創出する袋”そのものだった。
第4回戦中盤「ヘラクレスが本気になる!“十二の災禍と罪過”を発動!」
先制をとったものの、ジャックはこれまで通り距離をとりつつ、ナイフを投げつけて攻撃を繰り出す。
それに対し、ヘラクレスは攻撃を受けながらも徐々に距離を縮めていく。
ジャックとの距離が射程距離まで縮まった時、ヘラクレスが渾身の一撃を叩き込むが、ジャックは持っていた傘を高速回転させることでヘラクレスの攻撃をいなしてしまう。
この男、ペテンや遠距離攻撃だけではないようだ。
ジャックが予想以上にやることを知ったヘラクレスは、諸刃の剣「十二の災禍と罪過」を繰り出す。
この技は、ヘラクレスに大きな力を与える反面、時間の経過とともにあざが広がり、これが全身に広がると死に至るというものだった。
ヘラクレスは第1の御技、第6の御技を繰り出してジャックを攻撃するも、ジャックはかろうじで致命傷を逃れる。
なんとか距離をとろうとするジャックは、ビッグベン(時計台)の針にワイヤーをかけ上空へと逃れる。
しかし、ヘラクレスはビッグベンごとジャックを地面に落とそうとする。
落下しながら、ジャックが苦し紛れに放ったのは時計の針と円盤だった。ブーメランのようにしてヘラクレスに向かって飛んでいくが、普通の物質では神であるヘラクレスの肉体は傷一つつかない。
時計台はもちろん、ジャックが袋から創出できるサイズでもない。
ヘラクレスは避けようともしなかったのだが、気づいた時には左腕を切り落とされていた・・。
再び笑みを浮かべるジャック。
本当の神器は、ジャックがつけている手袋で、触れたものは皆神器に変わるのだった。
二重、三重にも用意された嘘に、ヘラクレスは翻弄される。
第4回戦終盤「ジャックの真の神器が明らかに!戦闘はフィナーレへ突入!」
ジャックの特殊能力は、相手の感情を色で見ることができる。
「幸せ」「慈愛」から「悲しみ」「絶望」まで、あらゆる感情を見透かすことができる。
ジャックが戦う理由は、「人類の存続のため」ではなく、「絶望する感情が放つ色を見ること」だった。
ヘラクレスは、誘惑に負けたジャックを見て、「俺がお前を苦しみから救う!」と宣言!
ジャックは、この時ヘラクレスから、かつて母親から感じた深い慈愛の心の色を見るのだった。
ヘラクレスは最後の大技「第12の御技・冥界より出でし厄災」を発動!
この技は、敵を殺すか、自分の身が滅ぶかするまで止まることはない!
いよいよ、戦いはフィナーレへ突入する。
ジャックは、ワイヤーを使って上空へと逃れるが、ヘラクレスが一瞬にして距離をつめ、地面に叩きつける。
追撃をかけようとしたヘラクレスに対して、ジャックは建物をまるごと神器化して攻撃するのだった。
倒壊した建物から、ヘラクレスが復活!
「何をしようと俺の正義は変わらない!」と叫ぶヘラクレスに対し、「それでも私はあなたの心を絶望と恐怖に変えたい!」と返す。
ヘラクレスとジャックは、これまでとは打って変わって、激しい肉弾戦を繰り広げる。ヘラクレスが片腕を失っているからこそ、かろうじで均衡を保てていた。
しかし、徐々にヘラクレスが優位に立ち始め、極大の一撃をジャックに叩き込む!
勝負あり・・かと思われたが、ジャックは意識を朦朧とさせながらも立ち上がり、構えをとる。
「強いな」
この試合で初めてヘラクレスはジャックを強敵であると認めるのだった。
そして、お互いが最後の一撃を繰り出す。
ヘラクレスが振りかざした手刀がジャックに振り下ろされるよりも、一瞬速く、ジャックの両手がヘラクレスの体を貫く・・!
ジャックは、自らの血を神器化してヘラクレスに致命傷を与えたのだった・・。
消えゆく中で、「どうだ・・俺の色は変わったか?」と問いかけるヘラクレス。
「いえ、私の負けです。」とヘラクレスの感情を変えることができなかったことを認めるジャック。
直後、ヘラクレスが十二の災禍と罪過の反動により完全消滅・・。
ジャックの勝利が確定するのだった。
ラグナロク第4回戦は「終末のワルキューレ」5巻・6巻・7巻に掲載されています。
まとめ
以上、「終末のワルキューレ第4回戦『ヘラクレスVSジャック』」についてご紹介しました。
いつも慈愛の心で、正しい者を守ろうとするヘラクレスと、悪の中の悪ジャックの戦いは、ジャックの勝利で幕を閉じました。
消滅する直前になっても、愚かでも愛しい人間たちを愛していると語るヘラクレスの姿には胸が熱くなります・・。