一昔前、戦国漫画といえば「堅苦しい」「難しい」といったイメージがありました。
しかし、最近ではキングダムに代表されるような、読みやすく現代風にアレンジされた作品や、現代人が戦国時代にタイムスリップするSFチックな作品など、とてもよみやすいものが増えてます。
これまで敬遠してきた人や、もともと戦国漫画が好きな人のために、おすすめをご紹介します。
【2020年版】戦国漫画のおすすめ特集
日本の戦国編5選
こんなところがおすすめ!
- こんな病弱な信長も斬新!
- 主人公の不思議な魅力!
- 史実の新解釈!
あらすじ
勉強嫌いで日本の歴史に何の興味もない高校1年生・サブローは、ある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまう。
そこで出会った本物の織田信長は病弱で、顔はサブローにそっくりだった!
その信長に「体の弱い自分に代わって織田信長として生きてくれ」と頼まれてしまい…!?
織田信長を衝撃の新解釈で描く、時をかける風雲児サブローの戦国青春記!!
レビュー
あっさりとしたストーリー展開がとても面白い。
それぞれのキャラも信長協奏曲独自の設定が面白くて、個性も際立っていて「この人、歴史的にはこうなっちゃうんだけど、どういう経緯で…??」と気になる。
絵が奇抜でなく地に足がついた、戦国らしい(?)感じなのも最近では珍しいのかなぁ、と思います。
▶︎▶︎「信長協奏曲」を読む
こんなところがおすすめ!
- 料理の腕で戦国時代を渡り歩く発想がすごい!
- 主人公の頭の回転の速さに脱帽!
- 織田信長がカッコいい!!
あらすじ
現代の料理人・ケン。彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。
京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、強引にケンを自分の料理人にするが…!?
戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!コラム&レシピ「戦国めし」も必見!
レビュー
タイムスリップして戦国時代に放り出された現代人というのはまぁありがちな設定だが、それが料理人で、巧みな料理の腕と知識を活かして戦国の世を渡り歩いていくというのは面白い。
実際に知っている料理でも、その由来とか意味とかを自分が知らないことが多くて、それだけでも面白いのに、歴史の方も合戦の背景とか経過が巧みに盛り込まれていて、そこを料理の腕で切り開いていくのがとても面白い。この当時はこの調味料や原料は無かったなど、時代考証もしっかりしているように見える。
▶︎▶︎「信長のシェフ」のレビューを見る
▶︎▶︎「信長のシェフ」を読む
こんなところがおすすめ!
- 物フェチの心に響く作品!
- 絵が表情豊か。
- 戦いではなく文化にスポット!
あらすじ
群雄割拠、下克上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。
織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。
生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!
レビュー
安土桃山時代の武将、古田織部助重然が主人公。
稀代の文化人というか…。
壺とか、茶器とか、オシャレとか、そういうのに目がない古田くんが、武張った武将たちの間を武力や腕力ではなく文化力で乗り切っていく物語。
絵柄は当世流のオシャレな絵ではないけれど、内容はめっちゃ面白い。
戦国時代や、時代劇にキョーミある人ならぜひ一読あれ。
▶︎▶︎「へうげもの」を読む
こんなところがおすすめ!
- 主人公のキャラクターが魅力的!
- 宮本武蔵や坂本龍馬などの偉人との真剣勝負に興奮する!
- リアルとファンタジーの間のような世界観!
あらすじ
各時代に生きた“陸奥”を描く「修羅の刻」シリーズ始動!
――関ヶ原の合戦から十年余。
この時代にも、修羅の業(わざ)をつかう男がいた。
その名は――陸奥八雲(むつ・やくも)!
宮本武蔵(みやもと・むさし)が吼え、剣が唸り、血しぶきが舞い、稲妻が走る!陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)外伝、時代劇となって、見参!
レビュー
シリーズの中でも11〜13巻(+裏13巻)と、圧倒的巻数の多い戦国編。双子の陸奥、狛と虎。狛は孫一を虎は信長を選びその後の運命を分ける。
虎と信長の関係がとてもいいです。裏13巻は必見!
▶︎▶︎「修羅の刻」を読む
こんなところがおすすめ!
- 少女漫画のヒロインが足軽という斬新な設定!
- ギャグシーンに笑えて、恋愛シーンにきゅんとなる!
- 主人公が好印象!
あらすじ
速川唯は、遅刻・忘れ物・居眠りの常習犯で恋愛にもオシャレにも関心がないぐうたら女子高生。
何の目標もなくなんとなく過ごしていたある日弟の尊がつくったタイムマシンでうっかり戦国の世へ。
そして人類史上初の足軽女子高生が誕生した──!
レビュー
ここ数年に読んだ少女漫画の中ではダントツで面白いです。何がいいってまずギャグの切れが非常にいい。そしてギャグがすぐれているとコメディ方向に偏りがちになってしまうところが恋愛面でも文句なしに胸キュンさせてくれる…!!すごい、このギャグと恋愛が一つの漫画に最高レベルで同居している少女漫画を私は滅多に見たことがありません。
女性誌特有のドロドロいじめ愛憎劇やら別れたりくっついたりループ恋愛要素が皆無でさくさく物語が進むので、少女漫画初心者な男性でも受け入れやすいと思います。ヒロインも陰湿な部分がまったくないので非常に好感が持てますし、感情がうろうろせず「若君好き」だけで最初からずっと走りつづけてくれるので戸惑うことなく読める。
そして極め付けに若君が死ぬほど格好いい(重要)。もう格好いいなんて陳腐な言葉も彼には失礼なレベルです、中身も外見もパーフェクトすぎるだろ。今後の展開に激しく期待
▶︎▶︎「アシガール」を読む
中国戦国編3選
こんなところがおすすめ!
- 主人公が真っ直ぐすぎて眩しい。
- 史実を元にしつつ飽きさせないストーリー。
- 登場人物の生き様に影響を受ける!
あらすじ
時は紀元前――。
いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。
苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!!
2013年、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞!
レビュー
周囲の評価も高く、レビューも絶賛の嵐。
そんな中でも歴史物が苦手という理由で敬遠してきましたが、読み始めたら止まらない。
やっぱり良いものは良いのですね。
王騎将軍の印象が変わりました。
▶︎▶︎「キングダム」を読む
こんなところがおすすめ!
- 三国志好きのバイブル!
- 経営者の参考書。
- 一気に読み進められる!
あらすじ
今から約1800年前、中国・後漢時代末、黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。
乱れた世を正し、人々の苦しみを救おうと、玄徳・関羽・張飛の三人は、桃園で義兄弟の契りを結び立ち上がった。
巨匠・横山光輝の熱筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマ、ここに開幕!
レビュー
黄巾賊の反乱から三国時代の終わりまで。
劉備、張飛、関羽の3人が活躍する序盤もいいし、諸葛亮が神懸り的なチカラを発揮する終盤もめちゃんこオモシロイ。
これほどオモシロイ歴史漫画はない!
▶︎▶︎「三国志」を読む
こんなところがおすすめ!
- キャラクターが爽やかなのに力強い!
- キングダムより少し前の時代の話。
- 絵やキャラクターが独創的!
あらすじ
『蒼天航路』の王欣太が中国の戦国時代を描く!時は戦国末期、まさに天下を征服せんとする虎狼の帝国・秦に対抗すべく立ち上がったのは、荘子の孫・荘丹。
文武が苦手で大ボラを吹くばかりの荘丹が、強大な秦を打倒する術とは?
きらびやかな達人、侠客、美女、熱くたぎるドラマに、老荘思想のエッセンスをこめた渾身の最新作。
レビュー
マガジンでは最初スルーしていたマンガですが、
一度読み始めたら止まらなくなりました!!修学旅行の学生や一般客を乗せた飛行機が墜落し
無人島へ不時着するところから物語りはスタートします。その後、離れ離れになっていた、彼等は様々な脅威に襲われながら
無人島?と思われる場所から、不時着した飛行機へ戻ろうとするのでうす。このマンガ、かなり面白い!
久々にはまってます!!
▶︎▶︎「達人伝」を読む
世界戦国編3選
こんなところがおすすめ!
- 伏線のはり方が絶妙!
- セリフが現代風なので堅苦しくなく読みやすい!
- 頭のいい主人公に引き込まれる!
あらすじ
舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。
あの偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けたりしながら、彼が目指していたのは、「故郷」と呼ぶカルディアの街……。
のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作!
レビュー
アレキサンダー大王の書記官となるエウメネスを主人公に史実とフィクションを上手く織り交ぜたストーリーです。
書記官となる人物というだけあって派手なアクションシーンはさほどありませんが、要所要所で戦闘シーンがあったりストーリーの魅せ方が抜群に上手いので退屈な印象は受けません。
▶︎▶︎「ヒストリエ」を読む
こんなところがおすすめ!
- 緻密で迫力のある絵!
- 鎖国前に欧州に渡った日本人にロマンを感じる。
- 臨場感のある戦闘シーン!
あらすじ
2つの勢力に別れ、後に30年戦争と呼ばれる激しい戦いの最中にあった17世紀の神聖ローマ帝国。
そこに傭兵として現れたのは「イサック」と名乗る日本人の男!
遠く日本を離れ、ヨーロッパ大陸までやってきたイサックの目的とは!?
彼の壮絶な戦いが始まる!!
『勇午』の真刈信二氏と『死がふたりを分かつまで』のDOUBLE-S氏の新タッグがおくる、骨太エンターテイメント!
レビュー
個人的漫画史上最も優れた歴史作品
誰もが知っている逸話や人物を題材とした歴史作品は多くあれど、なんとなく知っているテーマを元に架空の出来事を濃密に、現実と神話のエッセンスを加えて上手くノンフィクション風のフィクションに仕立てあげた素晴らしい作品だと思う。
一つの主軸を一貫して貫くタイプの漫画ではなく、主人公が最底辺の殺人鬼から人々を救う国を建国するまでの話
主人公の堕落と絶望・落胆に大きく共感でき、成長を目にして感動すら覚える。
物語の構成が上手いのは勿論のこと圧倒的画力で描かれる緻密な人物・戦闘描写が1ページ1コマが作品になりうるクオリティー
批判する要素が見当たらない万人に勧めたい一作
▶︎▶︎「イサック」を読む
こんなところがおすすめ!
- 批判する要素が見当たらない!
- 人間を描くのがうまい!
- とにかく読み応えがある!
あらすじ
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。
そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。
トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!
レビュー
個人的漫画史上最も優れた歴史作品
誰もが知っている逸話や人物を題材とした歴史作品は多くあれど、なんとなく知っているテーマを元に架空の出来事を濃密に、現実と神話のエッセンスを加えて上手くノンフィクション風のフィクションに仕立てあげた素晴らしい作品だと思う。
一つの主軸を一貫して貫くタイプの漫画ではなく、主人公が最底辺の殺人鬼から人々を救う国を建国するまでの話
主人公の堕落と絶望・落胆に大きく共感でき、成長を目にして感動すら覚える。
物語の構成が上手いのは勿論のこと圧倒的画力で描かれる緻密な人物・戦闘描写が1ページ1コマが作品になりうるクオリティー
批判する要素が見当たらない万人に勧めたい一作
▶︎▶︎「ヴィンランド・サガ」を読む