終末のワルキューレの佐々木小次郎の武器・技・過去を紹介しています。
佐々木小次郎といえば、巌流島の宮本武蔵との決闘の敗者というイメージがほとんどです。
小次郎に関する記録もほとんど残っていないようなのですが、逆に言えばそこにいろいろな解釈ができる可能性があります。
私は、佐々木小次郎とポセイドンの戦いを見て、佐々木小次郎のファンになりました!
特に試合後の表情とセリフがカッコよすぎます。
佐々木小次郎の武器と技
終末のワルキューレの佐々木小次郎の武器と技についてご紹介します。
武器・備前長光三尺余寸
佐々木小次郎の武器は、「備前長光三尺余寸」
「物干し竿」と言われるほどの長さです。
佐々木小次郎とタッグを組む戦乙女(ワルキューレ)は、次女・フリスト。
フリストの名が意味するのは、
“震える者”
そして、
“轟かす者”
ワルキューレ13姉妹の中で唯一、一つの体に二つの名を持っています。
このフリストの特性が佐々木小次郎の命運をも分かつものに・・!
佐々木小次郎の代名詞・秘剣「燕返し」
佐々木小次郎の代名詞といえば「燕返し」です。
上段の構えから全身全霊を込めて刀を振り下ろした直後、間髪入れずに地面すれすれから切り上げる2段構えの技です。
ポセイドンは、基本的には後の先を取る戦闘スタイルです。
それは神としての自信と誇りからきているのだと思います。
敵の攻撃を余裕を持ってかわしてカウンター一撃で仕留める!
表情は常に涼しげで感情は一切浮かびません。
佐々木小次郎の燕返しは、そんなポセイドンの自信と誇りを大きく傷つけたのです。
岩流秘奥「虎切」
左下から逆袈裟に切り上げた斬撃を買わされるも、刀を逆手に持ち替え、再び袈裟斬りにする技です。
佐々木小次郎は、ポセイドンとの戦いでは、「虎切り」を燕返しの応用で繰り出しているので、本来は刀を逆手に持って斬りかかる技のことなのかもしれません。
構えは、
アバ○ストラッシュ
に似てます笑
先読みの極地「千手無双」「萬手無双」
佐々木小次郎は、究極とも言える防御術を身につけています。
それが、
「千手無双」
千手無双とは、相手の動きを正確に予測する技!
相手の呼吸、瞬き、歩き方などわずかな情報をも読み取り、これまでの膨大な戦闘経験を加えて、頭の中で相手をイメージ化。
イメージ化した仮想敵との闘いを脳内で幾度もシミュレーションすることで、佐々木小次郎は初見の技であっても、すでに経験しているかのように予測することができるのです!
さらに、佐々木小次郎はポセイドンとの闘いの中で、この予測術をさらに進化させます!
それが、
「萬手無双」
萬手無双は、相手の動きだけでなく、空気の流れ、地面を伝わる振動、森羅万象を読みます!
千手無双が、その名の通り「千手先を読む」なら、
萬手無双は、
一万手先
を読みます!
ここまで先読みされたら、さしものポセイドンも佐々木小次郎に攻撃を当てることはできないようです!
二天岩流「佐々木小次郎」
ポセイドンとの戦いの中で、佐々木小次郎は一度、刀を真っ二つに折られてしまっています。
神に対抗しうる唯一の手段である神器を失ったため、会場にいた誰もが「勝負あり」だと思ったはずです。
しかし、ここで佐々木小次郎とタッグを組んだフリストの名がもつ力が本領を発揮!
1つの体に2つの力を宿すフリストは、折れて2つになった刀の破片のそれぞれに再び宿ったのです。
それが
“神器再練”
佐々木小次郎とフリストにしかできない起死回生の技です!
さらに、佐々木小次郎は死してからも鍛錬を続け、かつて戦った好敵手たちの技を習得していたのです!
その中には、宮本武蔵の「二天一流」も当然含まれていて、佐々木小次郎が元から習得していた「岩流」と合わせて、
“二天岩流”
へと進化させます!
二天岩流奥義「双燕斬虎万刃繚乱」
佐々木小次郎が繰り出した3連撃は、ポセイドンの攻撃をことごとくかいくぐり、致命傷を与えます!
この技には、佐々木小次郎がこれまで闘った相手だけでなく、刀に命をかけた漢たち全ての思いが込められていました!
「人の想いを背負った者は強い」
佐々木小次郎は神々の前で、それを見事に証明してみせました!
佐々木小次郎の過去
終末のワルキューレの佐々木小次郎の過去についてご紹介します。
富田道場で修行を重ね剣豪・富田勢源を超える
佐々木小次郎は名門道場である富田道場の門下生でした。
この頃から佐々木小次郎は徹底して合理主義を貫いていました。
今の自分では勝てぬと悟ると、すぐに勝負を諦めていたからです。
他の門下生が佐々木小次郎の力を随分と見誤ってしまうのも無理はありません。
しかし、自分よりも強い者の動きや技を観察し、「どうすれば勝てるか」を必死に考えることで成長します。
佐々木小次郎の強さの秘密は、この合理主義ともう一つ自然に生きる動物たちの特性も観察して取り入れたことがあります。
うさぎの軽やかな身のこなし、獲物の殺気に自分の殺気を隠す呼吸。
それら全てが佐々木小次郎を格段に強くします。
わずか半年の間に、かつては手も足もでなかった兄弟子・富田景勝を刀を持たず、
剣気だけで
「敗北をイメージ」させ屈服させてしまいます。
さらに、人知れず鍛錬を続けやがては、富田勢源をも超えたのでした。
剣聖・上泉伊勢守信綱を超え史上最強の敗者に!
富田勢源は、佐々木小次郎を朝倉家の指南役に推挙しようと話を持ちかけますが、小次郎はこれを断ります。
一国一城の主となり悠々自適な生活を送るよりも、小次郎は己をより強くしてくれる強き者と腕を競い合う方が何倍も面白いのです。
その後、佐々木小次郎は
一刀流開祖・伊藤一刀斎景久
柳生新陰流・柳生石舟斎宗厳
剣聖・上泉伊勢守信綱
を次々に超えていきます。
佐々木小次郎の口癖は、
「一手ご指南願う」
です。
そして今、小次郎はポセイドンに対して
「一手ご指南願う」
と叫ぶのでした。
巌流島で宮本武蔵と決闘
佐々木小次郎といえば、宮本武蔵との巌流島での決闘があまりにも有名です。
勝負の時間に遅れた宮本武蔵に対して、佐々木小次郎は苛立ちを隠せず、刀を抜いて鞘を海へ放り投げます。
これに対して、武蔵は「小次郎破れたり!勝者なんぞその鞘を捨てん」と言ったことも有名です。
しかし、これは決闘から数百年後に書かれた伝聞であり、真実は違ったようです。
勝負の中で佐々木小次郎は宮本武蔵の力が今の自分より上であることを悟ります。
いつもなら、ここで勝負を諦めて、武蔵を超えるための鍛錬をするところですが、今回ばかりは違っていました。
「楽しい!もっと死合っていたい!」
という想いが、佐々木小次郎を突き動かしたのです。
結果は、ご存知の通り、宮本武蔵の勝利に終わるのですが、破れた佐々木小次郎の死に際の表情は笑顔で幸せに満ちていました。
佐々木小次郎は終末のワルキューレの3巻〜5巻に登場します。
まとめ
以上、「終末のワルキューレの佐々木小次郎の武器・技・過去」についてご紹介しました。
佐々木小次郎といえば、物干し竿と呼ばれるくらい長い刀を持つ美剣士というイメージでしたが、「終末のワルキューレ」では、ロマンスグレーなイケオジとして描かれています。
何より、外見よりも内面がめちゃくちゃカッコよくて、過去の回想シーンに費やすページ数も大幅に増えて、これを読めばきっと佐々木小次郎のファンになるはずですよ!