妻、小学生になる

妻、小学生になる【90話】ネタバレ〜蓮司の祖母の言葉にハッとする圭介〜

妻、小学生になる【90話】ネタバレ〜蓮司の祖母の言葉にハッとする圭介〜

「妻、小学生になる」90話のネタバレについてご紹介します。

90話は、2022年1月14日発売の「週刊漫画TIMES 2022年1/28号」に掲載されています。

貴恵の本当の幸せについて思い悩む圭介は、蓮司の祖父の13回忌にいくことになります。

そこで、蓮司の祖父母の衝撃的な馴れ初めと、二人が歩んだ道を聞くことになる圭介と麻衣。

破天荒だった祖父とずっと一緒にいた祖母は、相当な苦労をしてきたようです。

そんな祖母の言葉に圭介はハッとするのでした。

妻、小学生になる【90話】のネタバレ

「妻、小学生になる」90話のネタバレについてご紹介していきます。

90話のストーリーの主な流れはこちら!

  • 貴恵の本当の幸せについて思い悩む圭介
  • 蓮司の祖父の13回忌に向かう二人
  • 蓮司の祖父の13回忌
  • 蓮司の祖父母の馴れ初め
  • 圭介が蓮司の祖母に悩みを打ち明けようとする

貴恵の本当の幸せについて思い悩む圭介

90話の話は薄暗い圭介の部屋のシーンから始まる。

部屋の中にはベッドの他に木製の机と椅子しか家具らしいものはない。

壁には、スーツが綺麗にかけられている。

いかにも、几帳面な圭介らしい部屋だ。

部屋の奥にある大きな窓のカーテンは開いていて、窓から朝の光が差し込んでいるが、圭介の思い悩んだ表情のせいで、随分と部屋がうす暗く感じてしまうのだ

圭介は自分の部屋のベッドに腰掛けてうつむいている。

圭介が思い悩んでいるのは、貴恵のことだ。

自分が貴恵にとって安心できるような夫になること。

それは、貴恵の現世への未練を取りぞのくことにつながれば、

今度こそ貴恵と永遠の別れになるかもしれない

それならば、今の軌跡のような時間をこれからもずっと大切にするべきなんじゃないだろうか

圭介は、貴恵の本当の幸せが一体何なのか、その答えを出せずに思い悩んでいるのだった。

家のリビングに行くと、麻衣が起きていた。

手には、友利子(貴恵の姉)がハワイ旅行に行った時のお土産を持っている。

友利子が書いた記事が賞を取り、ハワイ旅行をプレゼントされたそうだ。

お土産と一緒に、「今度、(貴恵に)手を合わせに行くからよろしく」とメッセージがあった。

その言葉に、圭介はまた何かを考える素ぶりを見せた。

自分たち家族以外には、貴恵はやはりもうこの世にはいない存在なのだ。

そのことを暗示するかのように貴恵の位牌が映し出される。

朝ごはんが終わると、麻衣は圭介に蓮司の祖父の13回忌があることを伝える。

結婚式の打ち合わせの時に、蓮司から聞いたのだった。

祖父の13回忌に、麻衣は参加するようなのだが、圭介も一緒に行くかどうか尋ねる。

圭介は、悩むこともなく行くことを伝えた。

あまりに早い返事に戸惑った麻衣は「無理しなくてもいいよ」と、圭介を気遣うが、圭介にとっては、新しい家族になるお家の大事な日なのだからと、参加する意思は揺るがない様子だ。

圭介が蓮司の祖父の13回忌に参加する理由はそれだけではないようだ。

海の近くにある蓮司の家に行けば、また海が見れると考えていた。

人は、思い悩むとつい海を眺めたくなるものらしい。

蓮司の祖父の13回忌に向かう2人

祖父の13回忌のある当日。

あいにく朝から雨が降っている。

麻衣と圭介は、蓮司が運転する車でお家に向かっているところだ。

海を見たがっていた圭介に、麻衣は「のんびり海見られないね。」と気遣う。

圭介は少し残念そうに見えるが、どちらでもよかったようにも見える。

天気予報では、夕方には晴れるかもしれないと言っていたと蓮司が言う。

蓮司の祖父母の家についても雨は降り続いていて、当分止む気配がない。

玄関に立つと、母親が二人を出迎える。

準備が終わるまで居間で待つようにと、広い居間に通された。

居間には、大きな机が真ん中に置いてあり、すぐそばに祖母が一人座っていた。

面識のある麻衣が祖母に声をかけると、

「式もまだなのにわざわざすまないね」と二人にお礼を伝えた。

ろくでもない旦那だったくせに全く贅沢だよ。

祖母の言葉に麻衣は、苦笑いするしかなかった。

何となく居づらい空気を察してか、玄関から元気な声が聞こえて来た。

祖父の友達の坂本さんだ。

「いつぶりかい。もう死んじまったかと思ってたよ。」

蓮司の祖母は、坂本さんに冗談交じりに挨拶する。

祖母は、どうも少し気が難しい人のようだ。

遠くからきた麻衣たちを気遣っているので、根は優しい人のようだが・・。

坂本さんと初対面だった麻衣は、自己紹介をする。

麻衣が蓮司の婚約者であることを知ると、坂本さんはとても嬉しそうだ。

そこへ、ようやく蓮司がやってきた。

おう、蓮司。お前 釣りのことしか頭にないと男だと思ったら、いつの間にこんな大物釣ってやがったんだ?

と嬉しそうに話しかける坂本さんに、蓮司は「え?どの魚?」と真面目に返すのだった。

坂本さんが言う通り、蓮司にはやはり釣りのことばかりで、そういった話には全く鈍感なのだ。

蓮司の部屋。

部屋にはギターが置いてある。

蓮司の部屋も、圭介ほどではないが物が少なく整理整頓が行き届いている様子だ。

準備が終わるまで、蓮司と麻衣はここで時間を潰すことにしたようだ。

麻衣が蓮司の祖父の友達の多さに驚いたと伝えると、

蓮司は、「ここが溜まり場になっていたからだろう」と答える。

祖父は、酒に酔って騒いでは、それを諫めようとする祖母とよく喧嘩になっていたんだそうだ。

あの気の強そうな祖母と渡り合えたのだ。

祖父も相当な頑固者だったに違いない。

人生のほとんどをこの土地で過ごした祖父の思い出話を、蓮司は坂本さんからよく聞かされていたそうだ。

特に面白かったのが、祖父母の馴れ初めだ

麻衣が2人の馴れ初めに興味を持ち蓮司に聞こうとした時、階段の下から2人を呼ぶ声がした。

「お坊さんが参られたんでそろそろ・・」、と蓮司の母が2人を呼んでいるのだ。

結局、この時麻衣は、2人の馴れ初めのことを聞けずに終わってしまった。

蓮司の祖父の13回忌

お坊さんが読み上げるお経を、座して聞く一同。

圭介はふと祖母の方に視線を向けた。

横顔だけでは、祖母の表情まではっきりとわからないが、何か寂しそうな雰囲気を感じる。

遺影に写る祖父はとても柔らかい笑顔を浮かべている。

この写真からでは、話に聞くような頑固者で破天荒な人にはとても見えない。

法事が終わって食事が始まった。

ここでも、祖父と祖母の思い出話が続く。

祖父は外では人当たりのいい人だった。

しかし、内弁慶で家の中ではとても厳しい父親だったと、蓮司の父親が語る。

蓮司の父親が働く工場は、祖父の代に作られた。

一人前になるまでは、よく怒鳴られていたそうだ。

その様子を見かねた祖母が、工場までやってきては「うるさい!」と一喝し、それが原因で今度は夫婦喧嘩が始まったのだそうだ。

祖父母の話になったことで、

タイミングを計っていたかのように、麻衣が二人の衝撃的な馴れ初めについて尋ねた。

蓮司の父は、蓮司が2人の馴れ初めのことを知っていたことに驚いた様子だったが、隣にいた坂本さんがすぐに自白したことで、謎はすぐ解けた。

蓮司の祖父母の馴れ初め

祖父が20歳のころ、ジャズバンドをやっていたそうだ。

なかなかの人気でライブを開けば、会場はお客さんで埋まる。

祖父はジャズバンドのギターを担当していた。

その日もいつものようにステージ上で演奏する祖父。

ふと客席にいる、美人と目があったのだ。

一目惚れをした祖父は、ライブが終わるとすぐに声をかけて、その日のうちにアタック。

しかし、「バンドマンなんて将来不安だから付き合いたくない」と断られてしまうのだった。

すると祖父は、その日のうちにバンドを辞めて工場で働き始めたのだ

そこそこ人気のあるジャズバンドをやめてでも、彼女と付き合えるなら辞めることに躊躇はなかった。

しかし、それまでまともに働いたことのなかった祖父は、どこの工場に行っても長くは続かなかった。

辞める度に別れ話になるのだが、その度に、祖父は土下座して「別れないでほしい」と懇願したそうだ。

しばらくすると、祖父はいつのまにか自分の工場を作って経営し始めていた。

それでも、祖父の頑固な気質のせいで、取引先となんども揉め事を起こし、その度に裏で祖母が頭を下げて回っては仕事をもらっていたのだそうだ

工場は何度も潰れかけ、借金もあったはずだが、その頃には別れ話というのも聞かなくなっていた。

その時の2人の様子を思い浮かべ、圭介は目を大きくする。

きっとそこには理想的な夫婦の姿があったはずだ。

それだけのことがあってよく続きましたね。」

と圭介が坂本さんに言うと、

同じことを俺も言ったさ。

と同調する。

祖父母がまだ若い頃、工場の経営は今よりもずっとひどく、倒産寸前の状態だ。

坂本さんは、酒が入った時に、祖母に「よくこんな破天荒な男とまだ続けていけるな」と、感心と労いを含めて言うと、

祖母はどうして、ここまでして祖父と一緒にいるのか、その理由を答えた。

健(祖父の名前)が世界で一番〇〇いる、だから健はーーない。

坂本さんの口からでた、かつての祖母の言葉を聞いて、圭介は雷に打たれたような衝撃を受けた。

圭介が祖母に聞きたいこととは?

食事が終わり、坂本さんを玄関で見送る蓮司と圭介。

坂本さんは圭介と挨拶をすませると、蓮司に今度は「香澄のとこにも手を合わせに来いよ。」と誘った。

坂本さんの娘は、蓮司の元恋人の香澄だ。

香澄は、高波によって行方不明になったままだ。

坂本さんは、婚約者ができたことで、「やっぱりやめとくか?」と蓮司を気遣うが、

蓮司は「いや行くよ。」と、否定した。

どうやら、蓮司の中でも少しずつ、香澄との過去に決着をつけることができている様子だ。

蓮司のそんな様子を見て安心するように、坂本さんは帰っていった。

蓮司は圭介に、自分は麻衣とスーパーに買い出しにいくが一緒にいくかどうか尋ねた。

圭介は、家で待つことにすると答える。

台所では、蓮司の母が使い終わった食器を洗っている。

鼻歌混じりで、ご機嫌な様子だ。

久しぶりに大勢が集まって、思い出話ができたからかもしれない。

圭介がリビングに戻ると、また祖母が一人で座っていた。

襖を開けた手前、入らないわけにもいかず、祖母の正面に座る圭介。

気まずい沈黙が流れ、体の向きも、どうも正対できずにいる。

そんな空気を察してか、祖母が口を開いた。

「おたくのところは(女房がなくなってから)どれくらいだい?」

「10年、・・いや11年ですね。」

つい、貴恵が生まれ変わってしまったことで、年を言い間違えてしまった。

「あっという間に感じないかい?」

祖母が同調を求めると、圭介は

「あっという間のようで、無限に続くぐらい長い年月にも感じましたね・・」

と答えた。

貴恵が戻ってくるまでは、無限に続く色のない暗闇に感じたが、貴恵が戻ってきたことで、急に出口が目の前に現れ、それまで色彩を失って居た景色が一気に輝きを取り戻したのだ。

今となっては、過去の暗闇も存在が見えない分、あっという間に感じる・・ということなのかもしれない。

一呼吸おいて、圭介は祖母にこう話を切り出した。

「少し変わった質問をしてもいいでしょうか」

圭介は、再び目の前に現れた深い霧の森の出口を祖母から聞き出そうとしている。

祖母が祖父と別れなかった理由はぜひ漫画で!とてもいい言葉に感動すること間違いなしです!

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妻、小学生になる【90話】の感想

90話では、蓮司の祖父母の昔話が中心となりましたね。

貴恵の本当の幸せの答えに思い悩む圭介ですが、

祖母がその答えを持っているのではと感じているようです。

次回は、祖母の答えとその後の圭介の決断が話の中心になっていきそうですね。

今後の展開を決めるとても重要な話になりそうです!

いずれにしても、このまま進むと、圭介は貴恵がいなくても進んでいける未来を示す道を歩んで行くことになりそうです。

いよいよクライマックスも近い!?

妻、小学生になる【90話】のネタバレのまとめ

以上、「妻、小学生になる90話のネタバレ」についてご紹介しました。

100話目を目前に、お話もいよいよ佳境に入ってきていますね。

次回も「妻、小学生になる。」から目が離せません!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

「妻、小学生になる。」の1巻〜最新話までと結末のネタバレはこちらをご覧ください。

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