ランウェイで笑ってのセイラは、怖いと思うようなシーンがいくつかあります。
元々、ショーモデルとして、国内トップクラスの実績と実力を持っていて、パラエティのタレントとしても人気のあるセイラが、なぜ新しい芽を摘むことに余念がないのか・・。
モデル界で生き残る厳しさと合わせて紹介していきます。
ランウェイで笑ってのセイラとは?
「ランウェイで笑って」で、セイラが初めて登場するのは、千雪が街角スナップが投稿されたシーンです。
街角スナップに素人として撮影された千雪の写真をみて、「これかわいい」とインスタで呟くと、一気に拡散され、それが育人と千雪の人生を大きく変えることになったのです。
ちなみに。この時、千雪は育人が手作りした服を着ていたのですが、曲がりなりにもトップモデルを目指す自分が、まさか素人が手作りしたものを着ているとは言えず、見栄を張ってしまいます笑。
セイラは、モデルとタレントでギャップがある
セイラは、もともとウォーキングの技術や表現力の高さを持つ、実力派のモデルです。ショーモデルに出ているセイラは、端正なルックスもあって、知的なイメージがあります。
それが、バラエティ番組にタレントとして出演する際には、天然キャラで、表情豊かなところが人気です。大御所に対しても、物怖じしない度胸もある、売れっ子タレントです。
ショーモデルも、バラエティタレントも、セイラにとっては、どちらも役割を演じているに過ぎないのかもしれないですね。
セイラが怖い
素のセイラはどんな人物なのかというと、「怖い」という印象を持つ人が少なからずいるみたいです。
それは、自分が生き抜くためには、人を蹴落とすことも厭わないことからきているはずです。
「ランウェイで笑って」で、セイラの本性を表したシーンがいくつか紹介します。
モデルとして自分より高い才能を持つ長谷川心を退場させた
芸華祭で、ファッションショーの審査員として呼ばれたセイラ。そこで、自分より高身長で、あきらかにショーモデルとしての才能が高い長谷川心を審査することになります。
長谷川心は、モデルとしてランウェイに立つことが苦手で、服を作ることが好きです。
彼女をスカウトした五十嵐優は、才能がない(デザインの)分野で努力して絶望するより、嫌嫌でも、才能のある(ショーモデルの)分野で生きた方がマシだという考えを持っていました。
そこで、芸華祭で、“最優秀賞をとれなければ、デザイナーを目指す夢をあきらめて、モデルに専念する”という約束をしていたのです。
そのことを知っていたセイラは、わざと長谷川心を評価し、最優秀賞を受賞させています。
授賞式では、セイラが直接、長谷川心にトロフィーを渡していますが、「これからも、(モデルではなく)デザイナー(として)がんばってね」と本音が見え隠れするコメントをしています。
「ランウェイで笑って」を読んだ人の多くが、このシーンのセイラが怖い・・と感想を述べているのです。
▶︎▶︎ランウェイで笑って|長谷川心は悩みノートで成長できた!?
テルミカジのコレクションのファーストルックを千雪と争ったとき
東京ガールズコレクションで、カリスマスタイリストのテルミカジのコレクションに出るためのオーディションを受けていた、セイラと千雪。
そこで、2人はファーストルックを争う戦いをすることになります。
今回の東京ガールズコレクションのテルミカジのショーには、世界一のモデル、シャルロット・キャリーも出演が決まっていて、彼女がラストルックを歩くことは確定しています。
ファーストルックも、実績、実力、人気を兼ね備えたセイラが第一候補だったのですが、そこへ、千雪が強引に割り込んできたのです。
セイラも、この時、千雪の実力を認めていて、これまでは、“かわいい後輩”だった千雪に、決別とライバル宣言をしています。
セイラは怖いのではなく、真剣なだけ
セイラは、千雪とファーストルックを賭けて争った時、「あの時、アンタを潰しておけばよかった」と言っています。
これは、芸華祭で、本来は4位か5位の長谷川心の評価を捻じ曲げて、最優秀賞を取らせたことを言っているのですが・・。
セイラは若い頃から、世界中でオーディションを受けてきています。だから、ショーモデルの世界の厳しさを十分すぎるほど知っているのです。
実力だけで渡り合っていけるような簡単な世界ではなく・・、コネ、潰し合い、裏工作、使えるものはなんでも使って、どんな手段を使ってでも生き残るくらいの覚悟がないと生き残れない世界なのでしょう・・。
ランウェイで笑ってのセイラが千雪に与えた影響
「ランウェイで笑って」のセイラは、千雪に大きな影響を与えています。
- ウォーキングの基礎
- 育人がデザイナーの道を歩むきっかけ
千雪のウォーキングの基礎は、セイラの技術を模倣して作られています。身長が低い千雪は、ウォーキングの技術で他のモデルに負けるわけにはいきません。
そんな千雪が教科書に選んだのが、セイラでした。というのも、セイラ自身も、ショーモデルとしては、決して身長が高いとは言えなかったからです。
そして、育人がデザイナーの道を歩むきっかけになったのは、セイラのインスタでの何気ないつぶやきでした。
その育人がデザイナーの道を目指していなければ、千雪の今も大きく変わっていたはずです。
下手すれば、未だにミルネージュのオーディションに落ち続けていたかもしれません・・。
「道を作ってくれてありがとう」
「横、通らせてもらいます。」
千雪は、セイラとファーストルックを争って、一緒に歩いた時、隣でこのように思っていました。
決して、嫌味ではなく、素直に感謝しているみたいでした・・。