漫画版「薬屋のひとりごと」7巻のネタバレについてご紹介しています。
7巻は、2020年11月25日に発売された単行本最新刊です。
中祠(ちゅうし)の祭事で起きた事故で足に大怪我を負った猫猫。目をさますと、壬氏たちに自分が調べてわかったことを話す。
これは、事故に見せかけた事件の可能性が高い。それが猫猫も含めたその場にいる者たちが出した結論だった。繋がりを持ついくつかの事件のうちの一つ、「食料庫の小火騒ぎ」で、爆発の原因となった煙管を倉庫番に渡した人物を調べると、猫猫と同じく外廷で働く女官、翠苓(すいれい)にたどり着く。
しかし、李白が言うには、この翠苓は容疑がかかることを知って、すでに毒をのみ自殺したのだという・・。これで本当に事件は解決したのか・・。
「否!!」
まだこれから何かが起こりそうな・・そんな気配が漂う。
【漫画】薬屋のひとりごと7巻のネタバレ
薬屋のひとりごと7巻のネタバレについてご紹介していきます。
7巻に収録されているのは、以下の通りです!
- 第三十三話 曼荼羅華
- 第三十四話 高順
- 第三十五話 後宮ふたたび
- 第三十六話 青薔薇と爪紅
そして、ストーリーの主な流れはこちら!
- 目を覚ました猫猫が、壬氏、高順、馬閃に「なぜ柱が落ちるのがわかったのか」話す
- 倉庫番に煙管を渡した人物・翠苓を探し当て、証拠を集めて部屋に乗り込むも、死体で見つかる
- 翠苓が入っているとされる棺をこじ開けると、中身は別人だった。
- 壬氏の正体について語られる
- 玉葉妃に懐妊の可能性があるため、猫猫は後宮の翡翠宮へ戻ることになる
- 後宮の医局でヤブ医者と、薬の整理をする際に、ヤブ医者の実家が宮廷御用達の紙を村ぐるみで作っていることを聞く
- 李白が猫猫に白鈴(パイリン)の身請けを相談する
- 壬氏が李白に、白鈴の身請け金を肩代わりすると提案する
- 壬氏が、存在しない青い薔薇を用意してほしいと猫猫に頼む
- 水晶宮にあるサウナで、青い薔薇の育成を試みる
- 白い薔薇に青い染料を茎の中から注ぐことで、青色に変える
- 園遊会の後、猫猫は羅漢に象棋の賭け勝負を挑む
- 猫猫が勝利し、羅漢に緑青館の妓女を一人身請けさせることになる。
第三十三話「曼荼羅華」〜人を仮死状態にする毒〜
壬氏の寝室で目を覚ます猫猫。
顔の右側がズキズキと痛む。
起き上がると、側にいた水蓮が「目が覚めたのね」と声をかけた。
「はい」と返事をすると左足に激痛が走る。どうやら15針も縫う大怪我だったらしい。
「起きたところで悪いけど着替えられる?みなさんを連れてくるわ。」と水蓮は猫猫に尋ねる。
もとより、否定できるはずもない質問だったが、猫猫は「わかりました」と律儀に答えた。
「これは一体どういうことだ」
部屋に入ってくるなり馬閃が声を荒げて言う。主人である壬氏が危険にさらされたのだから、興奮するのはもっともだが、猫猫に当たるのは筋が違う。
息子の馬閃を高順がなだめる。そして、壬氏は猫猫に「どういう経緯であの場所にやってきて、なぜ柱が落ちるのがわかったのか説明してもらおうか。」と言う。
猫猫は、李白から聞いた情報を元に、バラバラだった事故に関連性があることに気づいたこと。そして、それらは全て中祠の柱の落下に繋がっていたことを説明する。
それらの事件のうちの一つ、食料庫の小火騒ぎで、火元に使われた煙管を倉庫番に渡した人物が、一連の事件に関わっている可能性が高い。
その人物とは、猫猫と同じく外廷で働く女官の翠苓だ。
李白が猫猫の言葉を頼りに、証拠を集め翠苓の部屋に乗り込むと、そこには毒をあおり自殺した翠苓が倒れていた。
高官の暗殺を企てたのだから極刑は免れない。覚悟した翠苓は自ら命をたったのだ・・。
しかし、当の本人にも会ったことがある猫猫は、彼女が自殺するような人物には到底思えなかった。
壬氏と高順と共に猫猫は、翠苓の遺体の検死を行った医官に会いに行き、話を聞く。
「曼荼羅華が使われていませんでしたか?」猫猫は、医官に尋ねる。
曼荼羅華は猛毒の一つだが、実はもう一つ別の毒と混ぜることで、毒性が中和されると言われている。
この混合毒をあおったものは、一定時間本当に死んだかのように脈と心の臓を止めた後、再び動き出すのだ。
この医官は、翠苓と親しくしていたこともあり、それ以上検死のために体を切り刻もうとは考えなかったようだ。
そこを翠苓につけ込まれ、見事に利用される形となったわけである。
いずれにせよ、猫猫は「翠苓はまだどこかで生きている」と結論づけた。
第三十四話「高順」〜明かされる壬氏の過去〜
一段と冷え込む夜。壬氏は就寝前にここ最近の出来事に考えを巡らせては、ため息をつく。
「どうも最近頭の痛い案件ばかりだ・・」
中祠の事件で自らの命を狙われたこともあるが、猫猫と羅漢の関係や、その変人(羅漢)の動きも気がかり・・。
一方で、いつも自分の世話を焼いてくれる高順は黙って仕事をこなしてくれてとても助かっている。
乳離してからずっと教育係として付いているし、妻は乳母だった。
高順は某国より取り寄せた芋の粉を溶かした薬は、毎日飲むことで男性のある機能を抑える効果がある。宦官である壬氏は、けじめとして毎日欠かさずこれを飲んでいる。
壬氏は「壬氏」という役割を演じている。伸びた背筋、洗練された所作、天女の顔にはちみつの声。それらは全てある任務のために演じていることだ。
男性の機能を抑える薬を飲み干した壬氏に「そのうち本当に不能になりますよ。」と冗談とも本気とも取れない言葉をかける。任氏は咳き込みながら「お前だってそうだろ!」と言う。
しかし、高順は三十七にして、子供が3人おり、すでに長男には孫ができている。今更、子供を作る必要もないのだ。
末っ子の馬閃の年齢の話になると「貴方さまと同じ19です」と何か他にいいたそうに高順は言う。
壬氏はこれでいて勘が鋭い。高順が言わんとすることを察して「さっさとお手つきを作ってこんな仕事早く終わらせろとでも言いたげな顔だな。」と言う。
高順は「早く孫を抱かせてください。」とため息交じりにいうのだった。
ここで過去の話をする。
少女の頃に現帝を産んだ皇太后は、一人目の出産の時、腹を切って赤子を取り出している。赤子は無事だったが、母体は助からないと思われたが、異国から戻った医師・羅門(猫猫の養父)により、ことなきを得た。
幸いにも子宮は無事であり、この数十年後2人目の子供を産む。
しかし、この二人目の出産と、当時東宮だった現帝と阿多妃の子供の出産がかち合ってしまう。
身分の違いや、一人目のこともあったため、医官は皇太后の出産につきっきりとなり、阿多妃のことはないがしろにされ、この時、阿多妃は子宮を失い、2度と子を作ることができない体となってしまう。
阿多妃の子供は無事に生まれたものの、これからも同じように先帝の子供が優遇されるのであればと、我が子がより強い庇護が受けられるようにと、子の入れ替えをした。
もしその時の子供が今生きていれば、ちょうど壬氏と同じくらいの年齢のはずだが・・
それはあまりにくだらない妄想だと、壬氏は自分の考えを否定した。
「さっさと次の東宮をつくってしまえばいい。」
壬氏は言葉には出さずにそう考えながら珍しく冷たい表情をする。
壬氏の思いが通じたのか、玉葉妃に妊娠の疑いが浮上する。猫猫は壬氏の元を離れ、再び後宮へ戻ることになった。
第三十五話「後宮ふたたび」〜ヤブ医者の実家と李白の相談〜
久しぶりに後宮に戻った猫猫は、以前と変わらず毒味の毎日を過ごしている。
玉葉妃が公主を妊娠したときは、2度も毒殺未遂にあっており、犯人は未だわかっていない。
二人目の妊娠は厳重に秘匿され、皇帝にも夜の睦ごとを控えるように壬氏を通してお願いしてあった。
それで、夜伽が減ったことで皇帝が翡翠宮へ通う回数が減り、妙な疑いを持たれないか心配したが、意外にも皇帝が翡翠宮へ通う回数はあまり減らなかった。
猫猫は、医務室に掃除道具を持ってやってきた。奥にある薬の保管庫を掃除するためだ。どうせヤブ医者のことだから、手入れもろくにしていないのだろう。
猫猫はテキパキと薬の手入れを進めていき、ヤブ医者は薬の出し入れに使われた。運動不足の体にはちょうどいい。
やっとひと段落したところで、二人はさつまいもの金団を食べながら雑談をする。
猫猫は、金団の皿代わりに使われている紙が上質なものであることにふと気づく。
「いい紙だろう?」
ヤブ医者は自慢するように話し出す。「うちの実家が村をまとめて紙を作っている」そうして出来た紙は宮廷の御用達なのだとか。
しかし、かつては他国へ輸出をするほど儲かっていたが、先帝の母親だった女帝が木の伐採を禁じ手からは、紙の質が落ち、収入も目に見えて減っていった。
そこで、先立つものがなかったため、ヤブ医者の姉は後宮へ売られることとなり、さらに妹まで売られそうになったときに、代わりに自分が宦官として後宮に入ることになったのだそうだ。
後宮にいるはずの姉とは会えずじまいだが、今は村もなんとかやっていけているからよかっと言う。
ヤブ医者との会話を終え、医務室を出ると一人の男が猫猫を訪ねてきた。男は李白の使いで猫猫を呼びに来たらしい。
「翠苓の件でなにか進捗があったか?」と思い、李白の元を尋ねると彼は深刻な顔をしてこう言うのだった。
「妓女の身請け金っていくらくらいだ?」
・・猫猫は膝から崩れかけそうになる。
先日緑青館にいった際、三姫の一人が身請けされる話を聞いたのだそうだ。それが事実ならば、一番年齢の高い白鈴の可能性が高い。
ちなみに白鈴とは李白が熱を入れている超一品の妓女のことだ。
妓女の身請け金はぴんきりでまちまちだ。相場でいえば銀二百(農民の年の稼ぎ)を単位に安い妓女ならその2倍で身請けできる。
李白は単刀直入に超一品の妓女の身請け金を教えてくれと言う。
「即金で一万は欲しいところです」
「いっいっいちまん・・」
猫猫の言葉に李白は肩を落とす。
そもそも、仮に自分が身請け金を払えたとしても、白鈴に断られてしまえば元も子もない。
「仮に、一万俺が集めてきたとして、身請けできると思うか?」と李白は尋ねる。
猫猫が「それは李白さまが振られる可能性ということですか?」と核心をつくような質問に変えると、李白はギリギリと唇を噛みながら今にも泣き出しそうだ・・。これでは武官の威厳もあったものではない。
「仕方ないなぁ」猫猫は心の中でそうひとりごちると、李白に服を脱ぐように言う。
「脱いだら振られない?」猫猫の常軌を逸した要求に李白は藁にもすがる思いで従順にしたがう。
「下も忘れずに脱いで」「脱ぎ終えたら両手を肩の位置まで上げて力こぶを作って」
李白は犬のように猫猫に従い、ほぼ全裸でポーズを決める。
そんな李白を猫猫はまじまじと観察しながら、白鈴の好みに合いそうか判断していく。
「ふむ・・まずまずだ。」白鈴は筋肉質の男が好みなのだ。
「では最後の一枚も脱いでください」といって、李白の股間を覆っている一枚の布を力強く指差す。
その時、部屋の扉が勢いよく開いた。そこには一人の宦官が呆然とした表情で立っていた。
「お前ら一体何をやっている」
壬氏と高順が顔面蒼白になるのも不思議ではない。
「それで?何をしていたのだ?」
改めて任氏は目前に正座する猫猫に厳しい表情で言う。
「指一本触れることなくただじっくり見ていただけ」と猫猫は答える。確かにその通りだったのだが、肝心の目的には触れられておらず、あまりに言葉足らずだった。
壬氏がさらに誤解を深めたのは言うまでもない。
しばしの間、珍問珍答が繰り広げられつつも、ようやく真相を知った壬氏は、今度は李白を呼び出して話をする。
「どうも君は今意中の相手がいるとか」「身請け金を私が肩代わりするといったらどうする?」
あまりに意表をつく言葉に李白は取り乱す。
「なぜ見ず知らずの官に対していきなりそのようなことを?」
当然の質問だった。見ず知らずの男のために払うお金としては2万は高すぎる。
「将来有望な官とは仲良くしておきたいとは誰もが思うことだろう?」と壬氏は答えた。
李白は喉から手がでそうな思いを抑えるようにして、壬氏の提案を丁重に断る。
「ここで銀を受け取るわけにはいきません。」「妻として迎えたい女性を自分で稼いだお金で請けずとして、それで男といえますか!?」
李白の言葉に任氏は、まるで試していた李白が合格点をとったような顔をして、「今後話をしたいことがあるかもしれない」とだけいって、その場を去った。
第三十六話「青薔薇と爪紅」〜親娘の象棋対決〜
季節が冬から春へと変わる頃、玉葉妃の妊娠は確かなものとなっていた。
春といえば、園遊会が行われる時期でもある。春の園遊会には玉葉妃と梨花妃が参加するのが例年のならわしだったが、今回は妊娠のこともあって、表向きは楼蘭妃のお披露目という形で席を譲っていた。
というわけで、今回の園遊会は大して大変なこともない・・と思ったのは虫が良すぎたようである。
「青い薔薇をみなで愛でたい」と任氏が言うのだ。本来なら自然に咲くはずのない青い薔薇を愛でるには、特別に世話をして育てる必要がある。
猫猫は薬には興味があっても、花自体には興味がないのか、あまり乗り気がしなかったのだが、とある変人が絡んでいる案件だと知り、手のひらを返すように「お引き受けしまし」と答えるのだった。
いつも逃げてばかりいるのも腹立たしい、どうせならニヤついた片眼鏡をかち割ってやろう・・という魂胆だった。
本来なら薔薇は園遊会が開かれる時期よりも数ヶ月先に花を開く。そのため、色云々よりも咲くか咲かないかが問題だ。先さえすれば、茎の中から直接青い染料を吸わせることで、花びらを青く染めることはできる。
そこで、水晶宮の蒸し風呂を使って、薔薇に季節を勘違いさせ、満開とはいかずとも2分咲きくらいにはなった。
園遊会当日。青薔薇を持った壬氏はそれを見せつけるかのように抱き歩き、衆目が集まる中で会場の中央に薔薇を置いた。
多くの人の賞賛と嫉妬が入り混じる中、何を考えているのかわからない人物が二人いた。
一人は、子昌(ししょう)。楼蘭妃の実父であり、先帝の母親である女帝の寵愛を受けた官である。感情や思惑の一切を排除した目からは、何一つとして情報は得られそうにない。
もう一人は、変人こと羅漢である。猫猫の実父であり、先日は緑青館出向き、身請けの話までしたのだが、猫猫はすでに壬氏によって身請けされたあとだった。そのことで、最近は何かと嫌がらせを受けている。
寝ぼけて前に座る官の冠とカツラを掴み上げてしまい、周囲の者は笑いを堪えるのに必死だ。
「なぜあいつが無礼にならないのだろう・・」任氏は笑いを必死にこらえながら、心の中で嘆くのだった。
園遊会が終わり、羅漢が退屈そうに歩いていると、前から男二人を伴って一人の女が近寄ってくる。爪紅をしたその女は、羅漢がずっと手に入れたがっていたものだった。
「お相手できないでしょうか」といって、猫猫は象棋のコマと盤面を用意した席へ羅漢を案内する。
変則なしの5回戦、先に3勝した者が勝ち。猫猫はさっそく賭けの代償について話し始める。
「それは話が早い。私が勝てばうちの子になってくれるね」羅漢は矢継ぎ早に答える。
猫猫は、当然そうくるであろうと予想していたこともあり、「構いませんよ。」と事も無げに答えた。
猫猫が出した賭けの代償は「緑青館の妓女を一人身請けしてくれないでしょうか?」といったものだった。指名こそしなかったが、おそらくは白鈴のことをいっているのだろう。
これに猫猫は二つのルールを追加した。
一つは、「少しなら薬だが、3つも飲めば猛毒になる」という薬を、5つのコップに入れられた蒸留酒に加える。そして、勝者は5つの中から1つを選び、敗者はそれを飲む。
二つ目は、「どんな理由があろうとも、試合を放棄したら負け」だった。
賭け象棋が始まると、早々に猫猫は2連敗を喫する。ルールを知っている程度の素人である猫猫が、奇人ともいわれる軍師・羅漢にハンデなしで勝てるはずないのは初めからわかりきっていたことだった。
猫猫は、さっそく2つの蒸留酒が入ったコップをからにする。もし両方に薬が入っていたら、次の試合の結果次第で猫猫は猛毒をくらうことになる。
3試合目、羅漢はわざと負ける。3つのうち1つでも自分が薬の入ったコップを引き当てれば、猫猫が猛毒に犯されることはないからだ。
コップを選び、飲み干すと味がしょっぱかった。どうやら当たりを引いたようだ。つまり、これで羅漢はわざとまけなくともよくなった。
「次は一体どんな手をつかって取り戻せば」と壬氏が頭を抱える中、羅漢は「それに・・あつい・・」と言い出して、くらくらと体を揺らせたかと思えば、そのままバタンと倒れ込んでしまった。
「一つでは問題ないのだろう?いくら憎くても本当に毒を盛るなんてことは」と慌てながら言うが、猫猫は「酒は百薬の長ですから間違ったことは言っていません。」といいながら羅漢に近寄って応急手当てを施す。
まだ壬氏が事態を理解しかねていると、高順が羅漢を見て「酔っているだけのようです。」と伝えた。
酒に加えた薬とは「砂糖と塩」で、混ぜればアルコールの吸収が早まるものだった。
下戸である羅漢にとっては、気絶させるにはそれで十分だったのだ。
かくして、賭け象棋の勝負は猫猫の勝利で幕を閉じた。
「さっさとこの男を運び出して、妓楼の花を選ばせましょう」と猫猫は言った。
【漫画】薬屋のひとりごと7巻の感想
「薬屋のひとりごと」7巻は前巻で大きな事件が起きた後ということもあって、とても面白い展開が続きました。
これから猫猫や壬氏が対立していくであろう敵の姿がようやく少しだけ見えてきたところです。
まずは、ストーリーの今後の展開について少し考察してみたいと思います。
翠苓が一体どれくらいの立場にいるものだったのかはまだわかりませんが、仮死状態になってまで助かろうとしたことから、単なる下っ端ということでもなさそうです。
黒幕として現時点で考えられるのは、子昌、異国の皇族。といったところです。現帝に変わって覇権を握りたい子昌が、異国の皇族に取り入って手助けを受ける代わりに、自分が覇権を握ったときにある程度の見返りをするといいた交渉などしてそうです。
また、ヤブ医者の姉の存在、爪紅などは、本筋とは一見関係ない話に思えたのですが、わざわざここで話すということは、何かしらの伏線になっている可能性が高いですね。
また、7巻では猫猫のマッドサイエンティストぶりがさらに強調されていて、それに対する壬氏のツッコミがとても面白いです笑
「蘇りの妙薬。絶対作り方を教えてもらう!!」といいながら、まるで大魔王のように両手を天にあげ「はーっはっはっはっ」と笑ったかと思いきや、それだけでもドン引きなのに、「すみません。足を縫ってもらえませんか?さっき傷が開いたようなので」と、何事もなかったかのように血まみれの足を出したりします。
「早くそれを言え!」と当たり前のツッコミを壬氏は入れます笑。
他にも、李白を裸にむいて体を観察していた猫猫を見つけたときの任氏の反応も、すごく面白かったですね笑
猫猫のぶっとんだ行動に対する壬氏のリアクションが、だんだんと面白くなってきてます。
壬氏が猫猫に一方的な恋心を抱いているという関係性がわかっているのも、笑いに奥行きを与えているような気がします。
まとめ
以上、「(漫画版)薬屋のひとりごと7巻のネタバレ」についてご紹介しました。
7巻の内容は、前巻で起きた大きな事件のその後や、新しい伏線がはられるなど、とても面白い話ばかりでした。
次は羅漢の身請け話からスタートしそうですが、行方がわからなくなった翠苓や、玉葉妃の妊娠から出産など、色々と物語を大きく展開させる要素がそこかしこにあったりします。