薬屋のひとりごとのネタバレをご紹介しています。
薬屋のひとりごとは、「小説家になろう」で連載中の原作を元にした小説版の連載が最初に始まります。
小説版では、原作のストーリーの順序を入れ替えたり、オリジナルストーリーの追加などの編集が加えられています。原作では見られないキャラクターの挿絵が見られるのも魅力です。
続いて、小説のストーリーを元に、スクエニと小学館から別々に漫画の連載が始まります。
先に連載をスタートしたのはスクエニでしたが、小学館の方がストーリー展開が速く、各巻が発売されるまでの期間も短いため、現在は小学館の方が先の話に進んでいます。
こちらの記事では、スクエニ版の漫画のあらすじや、ネタバレを含む伏線をご紹介していきます。
薬屋のひとりごとのネタバレ
「薬屋のひとりごと」のネタバレをQ&A方式でご紹介していきます。
漫画を読むとわかること、小説版を読まなければわからないことを織り交ぜながら、全体のあらすじがわかるように進めていきます!
猫猫が壬氏と出会い、玉葉妃の侍女となるまで
中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。
持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める猫猫の運命は――…!?
猫猫は下女として働くときちんと給金をもらうことができますが、そのうちのいくらかは誘拐犯の懐へ入るようになっています。
薬屋のひとりごとでは、至る所に伏線がはられているため、猫猫が後宮に入れられたおかげで助かった人物(の親)がいるのかもしれませんね。
漫画版に限定するならば、現段階では確かな情報はでてきていません。
一つは、上級妃でなおかつ最も正室に近い立場にありながら侍女が少ない玉葉妃に「これでは矜持が保てない」と悩んでいたため。公主の命を救った猫猫なら受け入れてくれると考えたのです。
二つ目は、とある目的のために媚薬を必要としていたことです。この媚薬は1巻の最終話「月下の幽霊」に登場する芙蓉妃の下賜が関係しているのですが、漫画版ではまだ詳細は描かれていません。
壬氏は始めは猫猫のことを「新しい玩具」として認識していましたが、次第に「恋心」へと変わっていくことは有名です。ですが、一目惚れというわけではないため、ここではまだ理由には含まれません。
しかし、広い後宮の中で、名を知らない下女を探すのは困難だったため、「顔にそばかすがある」「字を読み書きできる」という二つの手がかりを元に罠をしかけます。
後宮にいる下女の中で、顔にそばかすのあるものだけを集め、「そこのそばかす女。お前は居残りだ。」と書いた紙だけ見せて、「今日は解散だ」と皆に告げます。
下女の中で、字を読み書きできるのは猫猫だけだったため、他の下女は言われた通りに帰ろうとする中、猫猫だけが居残りしてしまいました。
猫猫は、誰にも見つからないように文を残しているため、普通に探し出すだけでは「私は字が読めません。」と言われてしまえば終わりなので、わざわざこういった回りくどい罠をしかけて言い逃れできないようにしたのでしょう。
猫猫が「こりゃハメられたな・・」と悔しそうにする気持ちがよくわかります。
1つ目は、文の主を探し出す時にハメられたこと。
2つ目は、玉葉妃の毒味役として新しく入った猫猫を、他の侍女たちが同情する中、壬氏だけは謎の微笑みをかけてきたから。
壬氏としては猫猫を飼いならすつもりで色目を使っていたようですが逆効果でした。
なぜ男に媚薬を・・?などと良からぬ想像をしてしまうかもですが、もちろんちゃんとした理由があります。
それは、芙蓉妃の文に媚薬を添えて飲ませることで、普段は真面目で奥手な武官が皇帝に「芙蓉妃を下賜してください。」と言えるだけの興奮状態にさせるのが目的でした。
もともと、この武官と壬氏は幼馴染で、功績があっても中々勇気を振り絞れない友人のために壬氏が一肌脱いだというわけでした。
ちなみに、この設定はビッグガンガン版だと少しわかりづらい感じになっています。
第3話「宮中の天女」のプロローグの場面で壬氏が「そういえば中級妃が一人武官に下賜される予定だったな」と言っています。
この中級妃と言うのは芙蓉妃のことで間違いないですが、自分が下賜させるように仕向けておきながら、この言い方は不自然です。
ですがこの後、「なんにせよ計画通りことを運べば問題はない。それにはあの薬師殿の協力がいくらか占めているかもしれないが・・」
これは芙蓉妃を幼馴染に下賜させる計画であり、そのために薬師である猫猫が調合した媚薬が必要だと解釈することができます。
この場面もそうですが、ビッグガンガン版は全体的に説明が省かれているため、原作や小説版を読んでいない人には少々わかりづらいところがあります。
ここまでが「薬屋のひとりごと」1巻に関する疑問とその答えです。
1巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
園遊会の準備と徳妃の毒殺未遂事件
宦官の壬氏に見いだされ、玉葉妃の侍女に取り立てられた元薬屋の少女・猫猫。
そんな彼女が「帝」直々の命を受けて、依頼される事とは…!?
そして、侍女として初の園遊会を迎える事になりますが…。
梨花妃は猫猫から教わったテクニックを実践すると、しばらくの間、帝のお通りが増えたため、後に5巻23話「後宮教室」では講師に猫猫を推薦してます。
▶︎▶︎漫画「薬屋のひとりごと」5巻(ビッグガンガン)のネタバレ|猫猫の秘術に上級妃たちの反応は?
後宮に入ってからも化粧を続けていたのは、単にやめるタイミングを逸していたからでした。
そばかすの化粧をやめた猫猫は、普通に美人です。
壬氏は、猫猫の生い立ちや、後宮に入ることになった理由、それに対する猫猫の捉え方、そして何より化粧をした猫猫の美しさを知ったことで、一気に魅了されたようです。
頬を染めて照れながら、「やる」といって猫猫にかんざしを渡しています。
一方、渡された猫猫は「痛いです。」とだけいって、気にもとめていない様子でしたが、周りにいた玉葉妃やその侍女たちはその理由がわかるだけに、にやにやが止まりません。
ただ、侍女のお笑い担当3人組は、「壬氏が猫猫を哀れんであげた」という斜め上の妄想をしていたようです。
壬氏のちゃんとしたプロポーズについてはこちらをご覧ください。
▶︎▶︎薬屋のひとりごと|壬氏がついにプロポーズ!猫猫の反応は?
ちなみに徳妃が先代皇帝の妃だったのは9歳の時でした。また皇太后も年齢はわかりませんが、かなり若い時に現・皇帝を産んでいます。作中では「ピー歳」と伏せられていますが、猫猫の反応からしても14歳より下だった可能性は十分あります。
園遊会で里樹妃は薄紅色の服を着ていました。正一品と称される4人の上級妃にはそれぞれ象徴する宝石と色が与えられます。
里樹妃は白で、玉葉妃は真紅です。里樹妃が着ていた薄紅色は明らかに玉葉妃とかぶっていたため、淑妃の侍女たちにも咎められていました。
とはいえ、里樹妃は自分で衣装を選んでいるわけではなく、侍女たちのすすめであったことから、幼い上級妃に対する侍女たちの陰湿ないじめがあることが判明したのです。
玉葉妃の侍女である猫猫を、梨花妃が引き抜きしようとしたと受け取ることができます。
そのため、「これは玉葉さま、拗ねるどころじゃすまないかもね」と侍女たちも困り顔を浮かべてしまいます。
「嫌なものをみた」と見なかったふりをしていますが、その理由は徳妃に対する侍女たちのいじめが関係しています。
徳妃は青魚が苦手(実際はアレルギー)であることを知っている侍女が、わざと玉葉妃に出される予定だった料理と入れ替えて配膳したのです。
侍女はアレルギーのことは知らず、ただ単に嫌いなものを無理やり食べさせて困らせようとしていただけのようです。
その理由は、園遊会にいる数人は壬氏の本当の身分を知るものがいるからです。本来は皇帝の側にいるべき身分なのに、宦官としてうろついていると不自然に思う人が出てくるためです。
また「いつものきらきらした雰囲気」がないのは、普段は自分を着飾って「天女」を演じていますが、一人でいる時は「どちらかと言うと根暗な地」が出てしまうようです。
決して猫猫が妄想した男同士のいちゃいちゃがあったわけではないので悪しからず・・笑
ここまでが「薬屋のひとりごと」2巻に関する疑問とその答えです。
2巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
園遊会の謎解きと花街へ里帰り
園遊会で毒入りの器が振る舞われた背景を壬氏に解き明かした猫猫は、残務作業に忙殺される壬氏をよそに、園遊会で貰った簪を使って10ヶ月ぶりに花街に里帰りすることに。
だがそこで、また新たな事件に巻き込まれることになり──…!?
壬氏がつけていたかんざしは、皇族のみが身につけることを許される麒麟が描かれたものです。
つまり、壬氏は現在の皇帝と血縁関係にあるということになります。
2巻を読んだ人は思いあたる節があると思いますが、園遊会で空席となっていた皇帝の弟(=皇弟)が壬氏です・・と思われていますが、実はこれも間違いです。
4巻でほぼほぼ明らかになるのですが、壬氏は現皇弟と阿多妃の間に生まれた東宮です。つまり、皇位を継承する資格があるほどの高貴な身分の持ち主です。
壬氏の本当の身分を知っているものは、本人も含めてどれくらいいるのか現段階でははっきりとしていません。
ここまでが「薬屋のひとりごと」3巻に関する疑問とその答えです。
3巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
毒殺未遂事件が解決するも猫猫は後宮から解雇される
花街への里帰りから戻って来て以降、後宮での厄介事が起こる度に各方面から頼られるようになった猫猫。
そんな彼女への壬氏からの新たな頼まれ事は、園遊会での里樹妃毒殺未遂事件の犯人と、その真相にも繋がってゆくもので──…!?
近々、阿多妃は上級妃をやめ、後宮から出ると噂されていました。
高官が娘を上級妃にさせようと企んでいて、そのためには誰か一人上級妃をやめさせる必要があります。もっとも年齢の高い阿多妃が、その候補にあげられていたわけです。
この噂を聞いた風明は、上級妃の席を一つ空けるために、里樹妃を狙ったのです・・。
そして、もう一つ、風明が里樹妃を狙う理由があります。
それは、阿多妃と現皇帝が東宮だったころに産まれた子供が乳幼児の時になくなっていることが関係しています。
出産時の負担により、体を悪くしていた阿多妃の代わりに、赤子の世話をしたのが風明です。
風明の実家は養蜂家であり、常にはちみつを数種類もっています。はちみつには赤子にとっては毒となる成分が含まれているのですが、風明はこのことをしらずに、滋養のためと思って赤子に与え続けてしまい、結果、赤子は命を落とすことになったのです。
里樹妃も幼いころにはちみつを食べて危ない状態になったことがあるため、阿多妃と仲がいい里樹妃が、そのことを話せば、自分が阿多妃の赤子を死に追いやったことがばれてしまう・・。
そのため、そのことを知られたくない風明は里樹妃の命を狙ったのです・・。
結論からいうと、阿多妃と任氏は親子関係にあります。
先代の皇帝の后の出産と、現皇帝(当時は東宮)の妃である阿多妃の出産の時期がバッティングしてしまいます。
后はかつて非常に幼い年齢で出産を経験しており、その際、西欧から戻って来た医官がつきっきりで対応していました。
後宮では常に医師が不足しており、阿多妃はこのとき子宮を失い、2度と子を産めない体になってしまいます。
皇帝の子と、東宮の子ではどちらが優先されるかは明白でした。
そのため、阿多妃は我が子がより庇護を受けられるように、たとえ自分の子ではなくなったとしても、生きて欲しいと願い、皇帝の子と我が子を入れ替えたのです。
その結果、本当の皇帝の子はなくなり、阿多妃と東宮(現・皇帝)の子は無事に生きながらえることができたのです。
そして、その時の子が成長したのが壬氏です。
しかし、阿多妃と東宮の子と先代皇帝と后の子が入れ替えられており、さらに本物の先代皇帝の子は乳幼児に命を落としてしまっていたため、肉刑を受けて後宮を追い出されています。
ここまでが「薬屋のひとりごと」4巻に関する疑問とその答えです。
4巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
外廷勤務の始まりといくつかの事件
一度は後宮を解雇されるも、壬氏に直接雇われる形で外廷での勤務をする事になった猫猫。
そんな彼女には、以前にも増して好奇心を刺激される謎解きの相談や、謎解き以外でも面倒な依頼が持ち込まれます。
名探偵・猫猫誕生…!?
以前、猫猫は梨花妃にその一部を教えたことがあり、その効果の凄まじさを知った梨花妃が改めて、猫猫を講師に推薦したのです。
ちなみに、玉葉妃も同じように猫猫を講師に推薦しています。
煙管は倉庫番が持つにしては、かなり上等なもので、猫猫は少し疑問に思います。
案の定、猫猫が李白に渡して持ち主に返すようにお願いした煙管は、「もともともらいものだから」と本人からつきかえされてしまいました。
倉庫番としては、もらったその日にさっそく使ってみた煙管が原因で爆発を起こしてしまったのだから、そんな物を持ち続けようと思わなくても不思議ではありません。
そして、この倉庫番に煙管を渡したのが、猫猫と同じ外廷で働く女官の翠苓です。
しかし、この弟は頭がいいとは言えず、石灰につけると海藻の毒を無効化できることはもちろん、そもそも海藻の存在すら知らなかったように見えました。
聞けば、酒場で偶然隣に座った客から聞いたのだとか・・。
十中八九、翠玲本人であるか、または関係している者でしょう。
ここまでが「薬屋のひとりごと」5巻に関する疑問とその答えです。
5巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
無関係に見えた点が線となり、偶然は必然となる
薬屋のひとりごとは、ここからが真骨頂です。
これまで無関係に思えた事件や事故が、ある時を境に不自然なまでに繋がり始めます。
その転機となるのは、6巻31話「偶然か必然か」です。
タイトルも、そのままで非常にわかりやすいですね!
壬氏直属の下女として働く猫猫ですが、何故か壬氏に化粧を施す事に。更には猫猫も変装して、二人で街へ出かける事になりますが…!?
二人の珍道中の行方と、初めて明かされる猫猫の両親、またこれまで猫猫が謎解きに関わってきた出来事が、一つに繋がる第6巻!
始めは、本当にまったく関係がなかったかのように思えた事件でしたが、これらが一気に繋がった時は、鳥肌がたちました。
正直、5巻はこれまでのような大きな事件はなく、「つまらないな」と思っていました。6巻を読み終えて、あそこで読むのをやめなくてよかった・・と、ひしひしと感じています笑
ここまでが「薬屋のひとりごと」6巻に関する疑問とその答えです。
6巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
壬氏暗殺計画の推理と犯人・・
壬氏を救った猫猫の推理が語られる!!
壬氏の危機を救った猫猫から語られる、偶然を装った事故の背景。そこで明かされる事件の全容と、推理の先に辿り着いた官女の予想外の結末とは…!?
そして壬氏から持ち込まれた「青い薔薇が見たい」という難題がきっかけで、猫猫が羅漢と向き合う事になる第7巻!
7巻のあらすじや、詳しいネタバレについてはこちらをご覧ください。
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薬屋のひとりごとは、序盤で語られた事件が、ある時を境に一気に繋がっていくのがとても面白い作品です。
なので、ぜひとも6巻までは読み進めていただきたいところです。
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まとめ
薬屋のひとりごと(スクエニ版)のネタバレについて紹介しました。
ちなみに、薬屋のひとりごとの漫画は2種類あります。
2つの漫画の違いについて詳しくは、薬屋のひとりごと|漫画の違いを比較〜どっちがおすすめ?〜の記事を参考にしてみてください。