テセウスの船の金丸刑事は、音臼村で起こった事件や事故の真相を掴みかけていました。
しかし、真実を全て知る前に、何者かによって崖から突き落とされてしまいます。金丸刑事が掴みかけた真相はなんだったんでしょうか?
ちなみに、敏腕刑事の雰囲気がヒシヒシと伝わってくる金丸刑事は、実はタバコが吸えない疑惑があるのです。
こちらの記事では、テセウスの船の金丸刑事に関する重要なネタバレが含まれています。漫画をまだ読んでいない方は、ご注意ください。
テセウスの船の金丸刑事
テセウスの船の原作の金丸刑事は、サスペンスによく出てくる、敏腕刑事を絵に描いたような人物です。
短髪で、ベージュのコートを着て、口にはいつもタバコをくわえている・・。
きっと、金丸刑事本人もドラマや映画に出てくる、敏腕刑事に憧れていたのではずです笑。
ちなみに、金丸刑事は結婚していましたが、今は離婚して、両親もすでに亡くなっていているので、独り身のようです。
ますます、ドラマの刑事のイメージに近づいてしまいましたが、金丸刑事は、刑事としての腕は確かなのですが、ちょっと不思議なところもあるんです。
金丸刑事はタバコが吸えない?
テセウスの船の原作では、金丸刑事が、タバコを吸えないのに、ただ格好つけたいだけで、口にくわえているのでは?という疑惑があります笑
テセウスの船のドラマでは、ユースケ・サンタマリアさんが演じていますが、ライターをカチカチとする仕草は、踏襲されています。
毎回タバコをくわえて登場するのに、確実に吸っていたシーンはテセウスの船の原作では一度もありません。
金丸刑事が、タバコを吸えないのか、それとも吸わないようにしているか、ひょっとすると、この不可解な行動には、何か理由があるのかもしれませんね。
金丸刑事が音臼村を訪れた理由
金丸刑事は、三島千夏のパラコート誤飲事故の調査で、音臼村を訪れています。
この時、金丸刑事は、田村心を真っ先に事情聴取しています。その理由は、
- 田村心が三島医院の倉庫からパラコートを持ち出したという目撃情報があったから
- 田村心の素性が怪しいという報告を佐野文吾から受けていたから
です。
実はこの時、金丸刑事は、佐野文吾から「田村心が未来からやってきた可能性がある」という情報も得ています。
最初は半信半疑どころか、まったく信じていなかったのですが、音臼村で次々に不可解な事故や、事件が起こるうちに、少しずつ、信じ始めていた矢先・・。
金丸刑事は、ある人物によって、崖から突き落とされてしまうのです・・。
金丸刑事を突き落としたのは誰?
テセウスの船の原作で、金丸刑事は、音臼岳で事件の捜査中に足を滑らせて転落したことになっています。
しかし、これは間違いで、金丸刑事が何者かによって、崖から突き落とされるのを、佐々木紀子が目撃しています。
佐々木紀子は、事件から相当時間が経った2017年になって、ようやくこの事実を証言することを決意しています。
金丸刑事と会話をしていたのは誰?
金丸刑事を崖から突き落としたのは、三島明音を殺害した真犯人でした。
三島明音を監禁したのは長谷川翼ですが、彼に監禁するよう脅した真犯人がいます。この真犯人が、山小屋に監禁されていた三島明音を助ける振りをして殺害したのです。
しかし、この真犯人にとって、長谷川翼までもが毒薬を飲んで自殺したことは予想外でした。
なぜなら、本来の過去では、三島明音は、行方不明のまま見つかっていません。おそらく、音臼岳の山小屋に監禁されたままにされていたはずです。
金丸刑事は、音臼岳で三島明音の事件を調査している時に、真犯人と出会い、突き落とされる直前まで会話をしています。
金丸刑事が、音臼岳で真犯人に、「こんにちは」と声をかけられた時の反応からしても、2人は顔なじみのようです。
しかも、2人の会話内容からして、真犯人は、かなり年齢が低いことがわかります。
金丸刑事を突き落とした理由
テセウスの船の原作で、三島明音の事件の真犯人が金丸刑事を崖から突き落とした理由は次のように考えられます。
- 金丸刑事に三島明音の事件の真犯人であることを突き止められそうだったから
- 金丸刑事が犯人像を聞かれて“ズブの素人”だと答えたことに腹を立てた
金丸刑事と真犯人の会話内容
真犯人が音臼岳で金丸刑事に出会ったのは、もちろん偶然ではなく、あることを確認するためにやってきていたはずです。
しかし、金丸刑事と真犯人の会話内容は、肝心なところが風音にかき消されていました。
それは、「金丸さんが想像する犯人像はどんな人物か?」と真犯人に聞かれて、金丸刑事が答えた内容の部分です。
この時、金丸刑事は、まるで子供が背伸びして大人の会話をしようとしていることに、あきれているかのように、頭をポリポリとかきながら答えています。
そして、これは私の推測ですが、金丸刑事は「(三島明音を監禁した人物と、殺害した人物は別だ)・・・と思う」と答えていたのではないかでしょうか?
この時、真犯人は“このままでは、自分の犯行が暴かれてしまう”と確信して、金丸刑事を殺害することを決めたはずです。
真犯人は計画性と衝動性を持つ人物
しかし、金丸刑事を崖から突き落とした理由は、もっと衝動的なものだったと考えられます。
というのも、この犯人は、“完全犯罪を計画すること”にこだわりを持っていたからです。
それは、長谷川翼が、勝手なことをしたことに対して、“あいつのせいで計画がめちゃくちゃだ”と憤っていたことからもわかります。
真犯人は、計画性と衝動性の両方を持っています。
おそらく、初めは金丸刑事も、毒薬を飲ませて殺害しようと考えていたはずです。しかし、金丸刑事が、犯人像に対して、“ズブの素人だ”と吐き捨てたことに腹を立てて、金丸刑事を崖際まで誘導し、突き落としたのでしょう。
金丸刑事が掴みかけた事件の真相とは?
テセウスの船の原作で、金丸刑事は独自の調査で、事件の真相を掴みつつありました。
金丸刑事は「S」のキーホルダーを見て何を思ったのか?
金丸刑事は、長谷川翼と三島明音が、音臼神社で発見された時の写真を見て、あることに気づいています。
それは、三島明音の首すじに残った小さなあざでした。三島明音が、長谷川翼によって、暴行を受けた時についたものと思われたのですが、そのあざが、“大人の握力でついたものではない”ことに気づいたのです。
また、現場には「S」のキーホルダーが落ちていました。これは、捜査関係者の調べでも、佐野鈴が持っていたものだとすぐにわかっています。
犯人が、自分の犯行を佐野鈴になすりつけるために、わざと現場にキーホルダーを残したと考えられますが、金丸刑事は、もっと先にある新事実に気づいていたように思えるのです。
佐野鈴から「S」のキーホルダーを奪ったのは誰?
佐野鈴は、三島明音が行方不明になる直前まで、ずっと「S」のキーホルダーを持っていました。そうすると、一体誰が、佐野鈴から「S」のキーホルダーを奪ったのでしょうか?
佐野鈴は、2月5日の昼から夜にかけて、行方がわからなくなっています。20時過ぎに姿を現した時、顔に怪我を負っていました。
「S」のキーホルダーは、この時、何者かによって、無理やり佐野鈴から奪い取られたと考えられます。
金丸刑事が真犯人によって、崖から突き落とされるシーンや、真犯人が誰なのかわかるのは、テセウスの船7巻です。
テセウスの船の原作漫画のストーリーは、本当に緻密に構成されています。全体を把握したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
▶︎▶︎テセウスの船|原作漫画のネタバレ〜あらすじを時系列で紹介〜
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