テセウスの船

佐々木紀子が証言した内容とは?

テセウスの船の佐々木紀子は、音臼小で起こった事件の真犯人を知る、重要な人物の1人です。

田村心が過去から戻って来た時、“音臼小の事件について証言したいことがある”と、弁護士を通して連絡してきています。

佐々木紀子が証言しようとした内容とは何だったのか?そして、なぜこのタイミングだったのか?

こちらの記事では、テセウスの船の佐々木紀子に関する重要なネタバレが含まれています。漫画をまだ読んでいない方は、ご注意ください。

テセウスの船の佐々木紀子

テセウスの船の原作で、佐々木紀子は、婚約者の長谷川翼から暴力による支配を受けていました。

ドラマでは、佐々木紀子と長谷川翼の関係はほとんど描かれていませんが、どちらも重要な人物であることは間違いないので、これから少しずつ明らかになっていくのかもしれません。

佐々木紀子が事件で使われる毒薬を持ち出した?

佐々木紀子は、木村さつきの父親が経営する、木村鍍金工場のパートとして働いています。

鍍金工場では、事件に使われた毒薬が業務上必要とされるため、厳重に保管されています。佐々木紀子は、その管理を任されていました。

三島千夏がパラコートを誤飲して中毒死する事故が起きた1月7日から少し経った後、佐々木紀子は長谷川翼に、工場から、毒薬を盗ってくるように命令されます。

この時、佐々木紀子が持ち出した毒薬が、後に、音臼小の事件で使われることになるのです。

佐々木紀子が証言した理由と内容

テセウスの船の7巻で、佐々木紀子は、村田藍(佐野鈴)と、木村さつきに、驚くべき事実を打ち明けます。そして、佐々木紀子は、同じ内容を法廷で証言すると言うのです。

佐々木紀子が証言したところで、佐野文吾の冤罪が無くなるかはわかりません。しかし、それでも佐々木紀子には証言する理由があったのです。

佐々木紀子が新事実を証言しようとした理由

実はこの時、佐々木紀子は病によって、余命があとわずかでした。このことが、佐々木紀子が知っていることを証言しようと決意した最大の理由です。

「佐野さんたちには申し訳ないことをした。」と語る佐々木紀子は、せめてもの償いとして、音臼小事件に関わる新事実を証言しようとしているのです。

佐々木紀子が打ち明けた新事実

佐々木紀子が原作で語った新事実は、1989年に起きた音臼小の事件が起こる少し前の出来事でした。

1989年2月26日の日曜日。佐々木紀子は、音臼岳にいました。

そこで、佐々木紀子は、金丸刑事が何者かに、崖から突き落とされる現場を目撃してしまうのです。

さらにこの時、金丸刑事と、彼を崖から突き落とした人物との会話で、これから先に起こる驚愕の事実を知ります。

▶︎▶︎テセウスの船|金丸刑事を崖から突き落としたのは誰?

佐々木紀子が知った音臼村でこれから起こること

  • 音臼小の事件が起こること
  • 音臼小の事件の容疑者が佐野文吾だということ
  • 1989年の4月6日に佐々木紀子が自殺すること

目の前で、人が崖から突き落とされ、数ヶ月後には、21人もの命が無差別に奪われること知り、きわめつけに、数ヶ月後には自分自身が自殺してしまうことを知ったわけなので、この時の佐々木紀子が感じた恐怖とはどれ程のものだったのでしょう・・。

佐々木紀子は、怖くなって、この事実を警察に通報することもなく、音臼村を出たのでした。

▶︎▶︎テセウスの船7巻を読む

佐々木紀子の証言を止めたい人物

テセウスの船の7巻で、佐々木紀子が新事実を証言しようとしたとき、それを必死に止めようとした人物がいます。

それは・・木村さつきです。

木村さつきは、佐々木紀子にしつこく証言することを止めるように説得しようとするのですが、佐々木紀子の決意は変わりません。

佐々木紀子の決心が揺るがないと悟った木村さつきは、台所にあった包丁を手にして・・。

なぜ、こうまでして木村さつきは、佐々木紀子の証言を止めようとしたのでしょう・・?

やはり、木村さつきが音臼小の事件の共犯、または黒幕だったからでしょうか?

▶︎▶︎テセウスの船|木村さつきは共犯?それとも黒幕!?

佐々木紀子の過去が変わったのはなぜ?

佐々木紀子の元々の過去

テセウスの船の原作で、佐々木紀子は、元々の過去では、毒薬を使って自殺することになっていました。このことは、田村由紀のノートに書かれています。

▶︎▶︎テセウスの船|田村由紀が書いたノートの内容がヤバい・

1989年2月12日

佐々木家の飼い犬が死んでいるのを、妻の佐々木紀子が発見。犬の死因は不明。

これは、推測ですが、音臼小の事件の真犯人によって、事件に使う毒物の効果を確かめる実験に使われた可能性が高いです。

真犯人が、犬の飲み物に毒物を混入したか、真犯人に脅された長谷川翼が、混入したと思われます。

また、“佐々木家の妻”とあるので、本来の過去では、長谷川翼は、婿になる予定だったみたいです。入籍する前も、玄関の表札には、佐々木紀子と書かれた隅の方に、付け足されたように長谷川翼と書かれていました。

1989年4月6日

佐々木紀子が自殺。死因は毒物によるもの。

佐々木紀子は自殺ではなく、音臼小の事件の真犯人によって、殺害された可能性が高いです。

音臼小の事件の真犯人と、長谷川翼を脅して、三島明音を監禁させた黒幕は同じ人物です。

▶︎▶︎テセウスの船の三島明音失踪事件の全容とは?

佐々木紀子は、三島明音失踪事件が起きた後、佐野文吾に重要参考人として事情聴取を受けています。このとき、佐々木紀子は、「最近、誰かにずっと見られている気がする」と、佐野文吾に相談しています。

おそらく黒幕は、佐々木紀子が、長谷川翼から何か聞かされていたのではないかと危惧していたはずです。

そのため、口封じのために、ずっと佐々木紀子を狙っていたのではないかと推測できます。

佐々木紀子の過去が変わる

金丸刑事が崖から突き落とされる現場を見て、怖くなって音臼村を出たことで変わることになります。

佐々木紀子は、本来の過去では、この現場を目撃する予定ではなかったはずです。

田村心が過去にタイムスリップしてきたことで、過去が代わり、その影響を受けて、佐々木紀子の過去も変わってしまったのです。

佐々木紀子にも幸せな未来はあるのか?

元々、佐々木紀子自身は、真面目で平凡ながらも、ごくごく普通の生活をしていたはずです。それが、長谷川翼を婚約者に選んでしまったばかりに、人生が大きく狂ってしまったのです。

彼女がかわいがっていた飼い犬、そして、おそらく婚約者のために編み物をしていた姿が、頭から離れません・・。

佐々木紀子には悲惨な未来しかないように思えますが、彼女にも幸せな未来はあるのではないかと希望を持つことができる根拠が実はあります。

上野という苗字の男性と幸せな家庭を築いている?

テセウスの船の結末では、佐々木紀子がどうなったかについては触れられていません。

ただ、佐々木紀子が音臼村を出たという事実は変わっていないので、1つ前の過去と似たような未来を歩んでいるならば、上野という苗字の男性と結婚しているはずです。

もしかすると、幸せな日々を送っているかもしれません。

テセウスの船のドラマでは佐々木紀子が真犯人?

テセウスの船のドラマは、原作と違う点が多くあります。

中でも、三島明音が無事だったというのは、とても重要な違いです。

三島明音が無事ということは、長谷川翼に彼女を監禁するよう脅した黒幕も存在しない可能性があるからです。

テセウスの船の原作では、この黒幕と、音臼小の事件の真犯人が同一人物である以上、ドラマでは、真犯人も違う人物になりそうです。

佐々木紀子が真犯人だという理由

現段階で、佐々木紀子が真犯人だという根拠はほとんどありません。

原作では、金丸刑事を崖から突き落とした人物が、音臼小の事件の真犯人でした。ドラマでは、このシーン自体が大きく変わっていましたので、金丸刑事を突き落としたのが、佐々木紀子に変えることができそうです。

その場合、佐々木紀子の行動は

  • 木村鍍金工場から毒薬を持ち出す
  • 長谷川翼が三島明音を監禁したことを知る
  • 長谷川翼を毒薬を使って殺害
  • 事件の重要な証拠があると金丸刑事に接触
  • 金丸刑事を崖から突き落とす

と推理することができそうです。

とはいえ、まだまだ重要な人物もこれから登場してくるので、テセウスの船のドラマの真犯人考察はさらに面白くなっていきそうです。

テセウスの船の原作漫画のストーリーは、本当に緻密に構成されています。全体を把握したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

▶︎▶︎テセウスの船|原作漫画のネタバレ〜あらすじを時系列で紹介〜

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