転スラのユウキカグラザカの正体が黒幕であったことについて紹介しています。
ユウキは、自由組合の総帥(グランドマスター)という立場でリムルに会っていますが、実は彼自身も異世界人であり、世界征服を企む黒幕だったのです。
小説版や漫画版で描かれるのはまだ先になりますが、ユウキは超絶パワーアップしたリムルと互角以上に渡り合えるほどの実力を身につけ、ラスボスとしてリムルの前に立ちはだかることになります。
ユウキの正体、強さ、最後についてご紹介していきます。
転スラのユウキの正体
転スラのユウキカグラザカは、元々は神楽坂優樹という名前の異世界人でした。
ユウキカグラザカは、魔王カザリームによって召喚されてこの世界へやってきています。
リムルのように事故死して転生したわけでもなく、レオンとクロエのように偶然生じた時空の裂け目に巻き込まれたわけでもありません。
まず最初に、ユウキカグラザカの過去について、お話ししたいと思います。
ユウキカグラザカの過去
神楽坂優樹は、小学生の頃に交通事故で両親を亡くしています。
この時、自分ではどうしようできない「理不尽なこと」が世の中には存在することを実感し、同時に社会に復讐することを生きる愉しみとするのでした。
しかし、あまりに天才すぎた神楽坂優樹にとって、世界を思い通りにすることはやがて簡単に実現できる未来となり、そうなると実際に壊してしまうことに興味がわかなくなったのです。
簡単すぎるゲームでは攻略する気すら起こらないのと同じです。
神楽坂優樹にとっては、自分の人生すらゲームと同じでした。
そんな神楽坂優樹が魔王カザリームによって異世界へ召喚されたのは、彼にとっては幸運なことでした。
召喚された新しい世界には、自分では到底歯が立たない化け物みたいな魔王が何人も存在していて、ゲームの世界でしかなかったスキルや魔法が使えるのです。
ユウキカグラザカが、この世界で世界征服を企むようになるのは、もはや自然の成り行きだったのです。
カザリームがユウキを召喚した目的
ユウキを召喚した魔王カザリームは、“呪術王(カースロード)”というふたつなで恐れられていました。
カザリームは、レオンが遠い辺境の土地で魔王を名乗ったことに激怒し、レオンに対して戦争を仕掛けます。しかし、あえなく返り討ちにあい星幽体(アストラルボディ)となって肉体を持たず、魂だけの状態でさまようことになります。
カザリームは、自分の肉体の代わりとなる器を異世界から召喚して用意することで復活を試みます。その魂の器に選ばれたのがユウキでした。
カザリームはユウキを召喚することに成功しますが、ユウキが持っていたスキルにより、逆に倒されてしまいます。
ユウキはカザリームが使えると思ったのか、魔導王朝サリオンが有していたホムンクルスの技術を使って肉体を得て、カガリとしてユウキの補佐役を任せるようになります。
ユウキカグラザカが黒幕だった!
ユウキカグラザカは、自由組合の総帥であり、最初はリムルの協力者となります。
表向きは、自由組合の総帥として、魔物の強さを調査してランクづけすることで冒険者に危険度をわかりやすくしてあげるなど、冒険者を総合的にサポートするような仕事をしています。
しかし、裏では西方聖教会や中庸道化連を裏で操り、リムルの抹殺を試みます。
ユウキカグラザカとヒナタサカグチは、シズの教え子でもあります。リムルはシズの意志を継いでその体と魂を取り込んだのですが、ユウキはヒナタをリムルにけしかけるために、「シズはリムルによって殺された」と思わせるような情報を与えています。
ユウキにとっては、ヒナタとリムルのうちどちらか片方が消えてくれればよくて、あわよくば共倒れを狙っていたのです。
ユウキカグラザカは、最終的にはミリムやヴェルドラを同時に相手取ることができたり、主人公のリムルとも互角に渡り合える実力を手にしますが、この時はまだ複数の覚醒魔王を相手にして勝利できるような力はもっていませんでした。
召喚されてから年齢もほぼ止まっていたため、老衰の心配はなくなっていました。そのため、ユウキカグラザカは天賦の才を使って、じっくりと計画を実行していくことができました。
転スラのユウキの強さ
ユウキカグラザカは、物語が進む中で、他のキャラクターと同様に新しいスキルを身につけていきます。
ユウキが異世界へ召喚されたときに持っていたスキルは「創造者(ツクルモノ)」でした。
ユウキはこの能力で新しいスキルを作り出すことができます。
この世界にやってきたとき、ユウキは「封殺能力(アンチスキル)」を創り出し、カザリームを返り討ちにしています。
リムル同様、ユウキはかなり強力なスキルを手にして異世界にやってきたのです。
この後も、ユウキは
- 「強欲之王(マモン)」・・・対象の記憶や精神を支配することができる。
- 「情報之王(アカシックレコード)」・・・ヴェルダナーヴァが創造したすべての能力を使うことができる。(ただし、リムルが持つ虚無崩壊だけは再現不可)
というふたつのアルティメットスキルを持つようになります。
ユウキの恐ろしいところは、ヒナタの持つ「数学者」というスキルをも凌駕する演算能力と、精神支配です。
これにより、自分が手をくださなくとも、世界を滅亡させる計画を進めることができたのです。
とくに、勇者クロノアに3つだけ好きなことを命令できるのは、ユウキが覚醒魔王を超越する力を身につけるまで、自分の身を守るために大きく役立っていました。
転スラのユウキとクロエの契約
ユウキカグラザカは、勇者クロノアに対して、3つだけ命令することができました。
そのうちの一つは、「ユウキに直接的な邪魔をしないこと」これにより、クロエがユウキを攻撃することができない状況になります。
ちなみに、3つ全て使って「ユウキの願い事をなんでも聞く」という命令をくだすことはできないようになっています。
クロエは、ユウキの命令によって最強魔王のギィ・クリムゾンと戦うことになり、お互いが消耗したところをユウキカグラザカによって、二人まとめて殺されてしまいます。
クロエは消滅する間際に、自分自身の分霊体(時の精霊の力を有する)を過去へと飛ばします。
その分霊体が子供のころのクロエと同化することになります。
クロエや勇者クロノアについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
転スラのユウキは最後に死亡する?
まず初めに、転スラには原作のWEB版と、小説版、漫画版があります。
完結しているのは原作のWEB版のみです。
そして、WEB版と小説版はストーリーが多少異なっています。そのため、結末も変わる可能性があることをあらかじめご承知の上ご覧ください。
ユウキカグラザカは、世界を滅ぼすことを目的として行動していますが、別に世界を恨んだりしていたわけではありません。
ゲームとして、自分が計画通りに世界を滅ぼすことができるかどうかを楽しんでいるのです。
あまりに歪んだ思想を持つユウキは、やがてリムルという自身の計画を妨害する最大の障壁と直接対決することになります。
その時、二人の力は、覚醒魔王クラスはもちろん、竜種やギィ・クリムゾンといった最上位者をも超越する力を身につけていました。
ギィや3種の竜種、ミリムなどといった強者も同じ空間にいながら、結局はユウキとリムルの闘いを見守る他ありません。
ユウキは、自分と同じかそれ以上の力を持つリムルを直接倒すことをあきらめ、はるか遠い、時空の果てに飛ばすことを考えます。
それを可能にしたのが「時空跳激震覇(クロノサルテーション)」です。
クロノサルテーションにより、リムルは世界が消滅したあとの時空の果てへ飛ばされてしまいます。
しかし、身につけていた「瞬間移動」により、再び時空を超えて元いた世界へ戻ります。
リムルが戻ってきたことに、「バカな・・」と、初めて狼狽した様子を見せるユウキ。こうなると、もはやあとは倒されるのを待つだけです。
リムルは虚無崩壊のスキルを使って、ユウキを虚数空間へと飛ばすのでした。
このとき、リムルはシズの魂も一緒に虚数空間へ飛ばしています。それはかつてユウキの先生だった彼女なら、虚数空間でユウキが孤独になることを防ぎ、きっと彼を正しい方向へと導いてくれると考えたからだと思います。
ちなみに、ユウキは「情報之王」により全ての能力を再現することができたはずですが、リムルが持つ「虚無崩壊」だけは再現できませんでした。
虚無崩壊は、純粋にあらゆるものを消滅させるマイナスエネルギーです。世界を滅ぼすことを企んだユウキに、その力だけが再現できなかったのは、何か大きな力が働いたのかもしれないですね。
結果的に、それが世界の命運を決めることになったわけです。
まとめ
以上、「転スラのユウキの正体と強さ」についてご紹介しました。
ユウキカグラザカは、異世界に召喚されるまでは、ゲームや漫画が好きな少年でした。
リムルと出会ったときも、リムルが出した漫画を見て、大興奮してました。
あの姿を見て、まさかユウキが黒幕だったと予想できた人はなかなかいなかったはずです。
まもなくアニメ第2期が始まりますが、ユウキの本性がどこまで暴かれるのか、楽しみです!
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