薬屋のひとりごと6巻のネタバレ

漫画版「薬屋のひとりごと」6巻のネタバレについてご紹介しています。

6巻は、2020年3月25日に発売されています。

これまで無関係に思えた事件が、あることをきっかけに一気に関連性を持ち、薬屋のひとりごとが俄然面白くなっていきます!

【漫画】薬屋のひとりごと6巻のネタバレ

「薬屋のひとりごと」6巻のネタバレについてご紹介していきます。

6巻に収録されているのは、次の通りです!

  • 第二十七話「化粧」
  • 第二十八話「街歩き」
  • 第二十九話「梅毒」
  • 第三十話「翠苓」
  • 第三十一話「偶然か必然か」
  • 第三十二話「中祠」

そして、ストーリーの主な流れはこちら!

  • 壬氏が猫猫に化粧について相談を持ちかける
  • 猫猫は、化粧だけでなく体型や着物まで変えて要望通り、壬氏を今とは別人に変えてしまう
  • 化粧をした壬氏と猫猫が花街で街歩きすることになる
  • 猫猫も水蓮の化粧により、いいところのお嬢様に変装する
  • 壬氏が「妓女の価値の下げ方」を猫猫に尋ねる
  • 任氏と別れたあと、猫猫は養父の住む実家へ戻る
  • 翌朝、猫猫は緑青館にいる梅毒にかかった患者の世話をしに行く
  • 同じ頃、緑青館に変なメガネの人(=羅漢)がやってくる
  • 羅漢が帰ったあと、猫猫の身請け話をまたしにきていたと姉が話す
  • 翌日、壬氏の元へ羅漢が現れ、いよいよ彼が猫猫の父親であることが明らかにされる
  • 壬氏が猫猫に「羅漢という人物が会いたがっている」と伝えると、見たこともないくらいひどい顔をされる
  • 壬氏が半月に一度の仕事で不在の中、猫猫は医局まで薬を取りに行くお使いを頼まれる
  • 猫猫が医局で頼まれた薬を待っていると、翠苓と出くわす。
  • 医局から戻ったあと、今度はゴミ捨てを頼まれる。
  • 猫猫は、ゴミ捨て場の近くで薬草畑を見つける。
  • 猫猫が薬草畑に狂喜乱舞していると、また翠苓が後ろから声をかけてきた。
  • 李白が猫猫に、倉庫での小火騒ぎの件で相談を持ちかける
  • 「小火騒ぎ」「膾の食中毒」「浩然のアルコール中毒死」が関連性のある事件だった可能性に気づく
  • 機密文書を読んで調べ物をしていると、ある祭事が怪しいことに気づく
  • 祭事が行われている場所へ向かうが、門番に足止めされてしまう
  • 騒ぎを起こして祭事を中断しようとしたが失敗に終わる
  • 困り果てたところに、羅漢がやってきて猫猫を通してあげるように言う
  • 急いで祭壇へ向かいたどり着いた直後、祭壇の真上に釣り上げられた柱が落下する

第二十七話「化粧」〜化粧で国を滅ぼせる人物〜

「お前は化粧に詳しいか?」

突然の質問に困惑する猫猫。誰かに贈り物かと思ったが、壬氏は「化粧を必要としているのは俺だ」と言う。

ただでさえ、女性と見紛うほどの天女のごときお方なのに、化粧などしたら・・国が滅ぶ。

実際、くだらない理由が元で戦になった事例は過去にいくらでもある。この麗しき宦官を求めて国どうしが争いになっても、誰も驚きはしないだろう。

「国でも滅ぼす気ですか?」と単刀直入に聞くと、「なぜそうなる!」と否定されてしまった。

どうやら、街のとある食堂で人と待ち合わせをしているのだが、壬氏であることを周りの人間に気づかれたくないらしい。そのための変装に化粧を必要としているのだそうだ。

そういうことならと、猫猫は翌朝、化粧道具などを揃えて準備万端で、壬氏のいる部屋へ向かう。

まずは、着物と体に染み付いた上等の香を落とさねばならない。あえて、洗う前で臭いが残っている着物を高順に用意してもらう。

続いて、髪の光沢をなくすために、油と塩をなじませていく。仕上げに、ただの布切れで髪をしばった。

高順が持ってきてくれた汚れた着物に着替える際に、お腹周りを太らせるために、手ぬぐいをさらしで巻きつける。

あとは肝心の顔だ。

濃いめの色のおしろいで目の下にくまをつくり、新しくほくろをつける。眉毛は左右非対称になるように太く書き足した。

最後に、口の中に綿を含ませれば、水蓮でさえも最初から変装を見ていなければ、壬氏であると気づけないくらいの別人に変わっていた。

変装用の化粧が終わったので、猫猫は荷物をまとめて花街へでかけようとする。次の日まで暇をもらったから帰省するつもりだったのだ。

すると、高順がにま〜っとした不気味な笑みを浮かべて、「実家に帰るなら、途中まで壬氏さまと同じ道筋ですね」と言う。

せっかく化粧までして変装したのに、いつもそばにいる高順がいては、気づかれる可能性がある。そこで、高順の代わりに猫猫に付き添って欲しいと言うのだ。

自分も部屋付きで、壬氏に使える身なのでもしかしたらバレるかもしれないと言い逃れようとするが、「それなら猫猫も変装すればいい」といわれてしまい、やぶ蛇となったのだった。

第二十八話「街歩き」〜壬氏と猫猫の初デート〜

「壬氏さま。姿勢が美しすぎます。」

「お前こそその口調をやめろ。それに名前を読んだら意味がないだろ。」

「では、なんと呼べば?」

「そうだな。私のことは壬華とお呼びください。お嬢様」

二人は、街へむかう馬車の中で夫婦漫才のような会話を繰り広げている。

かくして、猫猫はどこぞのいいところのお嬢様として、任氏はその付き人の「壬華」として、二人の街歩きデートが始まる。

壬氏が人と待ち合わせをしているのは、花街の手前にある飯屋だそうだ。

道中、露店の串焼きを買って壬華に差し出す猫猫。一応、お嬢さまと従者という設定で変装しているが、このシーンだけ見れば、完全に恋人同士のデートだ。

猫猫が感想を求めると「野営で食べたときより、塩が効いててうまい」とのことらしい。宦官が野営などするものかと疑問に思ったが、深く詮索することはやめておいた。

流れで猫猫の養父の話になる。「よほど優秀な薬師のようだな」と壬氏が言うと、猫猫は心なしか得意げに「漢方だけでなく西方の医術まで心得があります」と語る。

しかし、腕はあっても不運が重なり、西方で留学していたのを理由に、先帝の母に宦官にされたそうだ。

壬氏は、猫猫の養父については初耳のようだったが「医学・宦官・薬師」という言葉に思い当たる人物がいるようだった。

待ち合わせ場所の飯屋の前にたどり着くと、任氏は猫猫に「お前は緑青館の馴染みには詳しいのか?」と訪ねた。

任氏にしては、妙に歯切れの悪い聞き方のように感じる。

猫猫は、壬氏のいつもと違う様子に少し訝しむが、どちらにしても守秘義務のため答えることはできない質問だ。

すると任氏は何かをあきらめたかのように、一つため息をついて「祇女の価値を下げるにはどうすればいい?」と訪ねた。

猫猫は一瞬「ハッ」とするが、それを誤魔化すように「不愉快なことを聞きますね」と言う。

それでも猫猫は、壬氏の質問に真面目に答える。「手付かずの花ほど価値がある。手折れれば価値は半減。さらに子を孕ませようものなら価値などないに等しくなる。」

それだけ言って、猫猫は強引に壬氏と別れた。二人の初デートは、重い空気のまま幕を閉じる・・。

第二十九話「梅毒」〜猫猫と羅漢の関係・・〜

「失礼するよ。先日の話の続きをしましょうか?」壬氏の部屋に、噂の変人こと羅漢がやってきた。

猫猫から「祇女の価値を下げる方法」を聞いた壬氏は、「詳しいものに聞きましたよ。」と、男がしたあくどい行為を非難するように言う。

すると男は席に座って果実ジュースを飲みながら、「やり手婆の説得に10年かかってようやく了承を得たのに、それを横からかっさらったとんびには言われたくないね。」と、皮肉を込めて返した。

つまり、色々な情報を整理してまとめると、羅漢は緑青館の祇女の価値を下げて自分のものにするために、その祇女に子供を孕ませた。

そうして、産まれたのが猫猫だ。つまり、羅漢は猫猫の実父だ。

「あぁいやだ」任氏は、苦虫を噛み潰すかのような表情で、心の中でそう呟く。

羅漢は「娘にそのうち会いにいくと伝えていただけますか?」と言って部屋を出て言った。

実家から戻ってきた猫猫に、「羅漢という男が会いたがっている」と伝えてみた。猫猫の反応を見たかったのもあったのだろう。

結果、任氏は、これまで見たこともないような憎悪、怒り、悲しみ、ありとあらゆる負の感情が込められたような猫猫の表情を見た。

「・・どうにか断っておく。」

「ありがとうございます。」

お礼だけ言うと、いつもの猫猫に戻っていたが、先ほどの表情はできればもう2度と見たくないと思わせるのに十分なものだった。

第三十話「翠苓」〜その女、神出鬼没につき〜

2ヶ月間、壬氏直属の侍女として働いていてわかったことは、壬氏は半月に一度、定期的にやってくる祭事があるようだ。前日からゆっくり湯浴みをして、香を焚いて出かけていく。

「午後はちょっとお使いに行ってくれる?お薬をもらいに医局まで」と水蓮が言うと、猫猫は目を輝かせて「わかりました!」と返事をした。

いつもそれくらいハキハキしてたらいいのに、と水蓮はあきれたように言う。

医局で頼まれた薬を待っていると、後ろから声をかけてくる女がいた。

「何やってるの?」

声をかけてきたのは、例の背の高い女官だ。つい医局の薬保管庫が気になり、奇妙な踊りを披露してしまっていたが、「ただ薬を待っていただけです。」とごまかした。

医師が猫猫の薬を持って出てくると、この女性に気づき「来てたのか。翠苓」と声をかけたので、初めてこの女官の名前を知った。

「詰所の常備薬をいただきに」と翠苓は用件を伝える。

詰所といえば、軍部の施設の一つだが、やはりこの翠苓という女官は、軍部に勤めているらしい。

翠苓は猫猫にじとっと厳しい視線を送った後、目的の薬を受け取り医局を先に後にした。

翠苓と親しそうな医官は、「本来なら官女なんてやらなくていいのに」と意味深な言葉をつぶやく。しかし、いつものように、猫猫は深く詮索しようとはしなかった。

医官から受け取った薬を見ると、何やら芋の粉のようだった。おそらく、壬氏が毎晩飲んでいる「例の薬」に使うもののようだが、猫猫にはさすがにそこまで想像はできなかったようだ。

薬を受け取り、水蓮に渡すと今度はゴミ捨てを頼まれた。通り道に医局があるが、当然今度は中に入ることはできず「生殺し」にあう猫猫。

焼却炉でゴミを燃やしてもらい、帰ろうとするとどこからか薬の香りがしてくる。

香りの元を探ると、そこには他にもたくさんの薬草が植えられていた。

「間違いない。ここは薬草畑だ!」

猫猫が「はあああああああ」と目を輝かせて薬草に手を伸ばそうとすると、また後ろから「何やってるの?」と声をかけてくる女が・・。

振り返ると、やはりそこに立っていたのは翠苓だった。この女、本当にいつのまにか猫猫の背後にいるのだ。

しかし、今はどうみても怪しいのは猫猫の方だ。「安心してください。まだ何も採ってません。」と、身の潔白を主張するが「つまり今から採るところだったと?」と言いながら、翠玲は右手に持っていた鎌を「じゃきっ」と持ち上げた。

「よい畑があれば見たくなるのが農民の常です。」と、苦しい言い訳をすると、「どこの宮中に農民がいるのよ」と、ため息をつきながら、手にしていた鎌を地面においた。

この場所は非公式な場所ではあるが、翠苓はここに好きなものを植えさせてもらっていたようだ。

「薬草が好きなんですか?」と聞くと「さあね」とそっけない返事を返された。

猫猫も人のことを言えた口じゃないが、この翠苓もまたあまり活力あふれる性格ではないようだ。

「何を植えているのですか?」と猫猫が聞くと「蘇りの薬」と翠苓は答える。

「それは、な・・なんですか!?」と猫猫が興奮して聞き返すが、「冗談よ」と軽くあしらわれてしまった。

「もう少ししたらここに朝顔を植えるわ」とだけ言うと、翠苓はその場を後にした。

「蘇りの薬」、確か似たような効果を持つ毒は聞いたことがある・・。さすがに調合の仕方までは知ることはできなかったが・・。

この時、猫猫はそれが後にある事件の重要な手がかりとなることをまだ知る由も無い。

第三十一話「偶然か必然か」〜繋がる事件、向かう先は?〜

「お〜い、嬢ちゃん!」

猫猫が外で掃き掃除をしていると、李白が声をかけながらやってきた。どうやら困ったことが起きたらしい。

人目を避けた方がいい話題らしく、李白は猫猫を木陰に誘い込む。

聞けば、以前起きた食料庫の小火事故の際、すぐ近くの倉庫で重要な祭具が大量に盗まれていたらしい。

「そんなずさんな管理だったんですか?」と聞くと、ちょうど責任者がいないところを狙われたそうだ。

その責任者というのは、海藻を食べて食中毒にあった官のことだった。

さらに、前の責任者を探すと、その人物は浩然という塩の過剰摂取で亡くなった高官だった。

小火と同時に窃盗事件。そして、倉庫の管理者は前任の者まで含めて事故で不在・・。偶然にしては、あまりに都合が良すぎる。

小火の出火原因になった煙管は、倉庫番が当日にとある女官からもらったものだそうだ。高価な煙管だったため、受け取った倉庫番もすぐに試して見たくなっても不思議では無い。

そう考えると、倉庫の爆発も意図的に起きたものだと考えられる。

「偶然か必然か・・」やはり何かあるのかと興奮する李白に猫猫は、「偶然が2つ、3つ重なることは稀にあります。しかし、その重なった部分に煙管を渡した女官がいたとすれば・・」と言う。

李白がいう女官の特徴は「背が高い」「薬の香りがする」というもので、猫猫はそのどちらにも当てはまる女官につい最近何度か会っている。

だが、李白はこう見えて優秀な男だ。不確かな名前を告げずとも、自力でたどり着くはずである。

李白が「お前は見た目によらず賢いなあ!」と言いながら「ばしっばしっ」と猫猫の肩をたたくなど二人で仲睦まじくやっていると、木陰から怨念が込められたように「楽しそうだな」という声がする。

壬氏の怪奇映画さながらの登場に、李白は「では、俺はこれで・・」と言い終わる前に、犬のように尻尾を巻いてその場から逃げ出した。

猫猫は浩然が事件に関係している可能性があることから、壬氏にもきちんと話しておくべきだと考えた。詳しく話すために、壬氏の部屋へ向かう。

「それは妙な繋がりがあったものだな。」

猫猫から一連の話を聞いた壬氏はそう感想をもらした。確かに偶然にしては出来過ぎな気がするが、かといって全て事故か事件か判断が難しいものばかりだ・・。

「何があると思う?」と聞いても、猫猫は、現時点ではわからないと、お茶を濁すような回答ばかり。もともと、猫猫は自分から厄介ごとに首をつっこんでいるわけではない、むしろそういいた類の相談を持ちかけているのは他ならぬ壬氏や高順であろう・・。

真相の調査に乗り気で無い猫猫を見て、任氏は「仕方ない」と言わんばかりに「牛黄」と書いた紙を猫猫に見せる。

一瞬で猫猫の表情が変わった。「牛黄」とは、薬の一種で「牛の胆石」のことだ。大変珍しいもので、薬の最高級品として扱われる代物である。

「・・いるか?」と任氏が言うと、食い気味に「入ります!!」と答える猫猫。

気づけば、任氏が座る椅子の前にある机に乗りかかっていた。

「やる気になったようだな」といって、任氏が「にまぁ〜」と笑いかけると、「本当にいただけるのでしょうか?」といいながら、任氏が先ほど「牛黄」と書いた紙を見せつける。

「仕事次第だ。」

「任氏さまの思うがままに。」

こうして、猫猫は真相調査へ、高順は牛黄の手配に動くことになった。

第三十二話「中祠」〜任氏暗殺計画〜

猫猫は、外廷にある書物室でここ数年宮廷内で起きた事故や事件が箇条書きにされた機密文書に目を通している。

任氏たちは出かけているので、ゆっくりと調べ物をすることができている。

先日の食中毒で倒れた官吏の所属は祭事を司る部署だった。

「そういえば、李白が祭具を管理していたと言っていたな」

ここで、猫猫はある共通点に気づく。浩然も祭事に携わる仕事をする高官だった。

つまり、これから起きるもっと大きな事件で必要な祭具を手に入れるために二人は狙われたのだ。

これから起きるもっと大きな事件が、祭事に関わるのなら、これだけ大掛かりな仕掛けを用意したのだから、やんごとなき人物が狙われているはずである。

やんごとなき人物が出席する中祠以上の祭事だろう。

祭事については任氏が詳しいはず・・、そう思って猫猫は任氏が帰ってきてから詳しく聞こうと考えた。

猫猫の調べ物を手伝ってくれている男が、「祭事に興味があるならここに良い物があるぞ」といって、外廷にある蒼穹檀(そうきゅうだん)という祭事場の絵を見せてくれた。

この祭事場は、確かに珍しい造りをしていた。中央の祭壇の真上には大きな柱が吊るされている。柱は、天井の滑車に通した紐を床に固定することで、釣り上げる仕組みだ。

もともと礼部(祭事を司る部署)にいたというこの男は、柱の強度について指摘すると、ここへ飛ばされてしまったらしい。

しかし、ここで猫猫は思う。「もしも金具などが壊れて天井から柱が落ちてきたら、一番危ないのは真下にいる祭事を行う者だ。中祠以上の祭事なら、犠牲になるのはやんごとなき方だ。」

ここまで考えると、嫌な予感がますます強くなってくる。

この場所で次に祭事が行われるのはいつなのか聞く。

「いつって言われても、ちょうど今日だな」

その言葉に猫猫は一瞬固まったかと思いきや、すぐさま西の蒼穹檀へ駆け出した!

予想が正しければこれは長い時間をかけて練られた計画のはず。そして、予想が正しければ、柱を固定する紐が結び付けられている金具の側に火がある!

蒼穹檀にたどり着いた猫猫だったが、当然ながら門番に引き止められた。

「緊急事態です!中へ入れてください!」とお願いしても、たかだか一人の下女がそう簡単に入れる場所では無い。

それを予想していた猫猫は一つ芝居をうつ。

「あの祭壇には致命的な欠陥が見つかりました。誰かが工作した可能性があります。ここで中に入れなければ後悔することになりますよ。それとも、こうして邪魔をするということは、あなたは工作をした輩と繋がっていると・・」

門番は、猫猫の言葉に激昂し、持っていた武器で思いっきり右面を叩いた。

気絶するのをどうにかこらえ立ち上がるが、予想した「祭事が中断されるような騒ぎ」は起こっていない。

その代わり、後ろの方から聞き覚えのある声がした。

「では、私の言ならどうだい?」

現れたのは、片眼鏡をした一人の軍師だった。娘が怪我しているのを見て、氷のように冷たい表情で「誰がやった?」と言うその男は、続けて「ともかくその娘の言う通りにしてやってはどうだい?私が責任を取るよ。」

計ったようなタイミングで現れた男のことを今は構っている場合ではない。

すぐさま、門番の横を通り抜け、そのまま祭事場の中央にある祭壇へと駆け抜けた!

祭事に参加するものが、猫猫の存在に気づくやいなや、祭壇の真上に固定された柱が支えを失って落下を始めた。

猫猫はそのまま祭壇に立つやんごとなき方に体当たりして、間一髪で下敷きになるのを防いだ。

「・・助かった。」と一息つくと、左足に熱を感じた。落ちてきた金属柱でえぐれてしまったらしい。

さきほど、顔面を強打されたせいで意識が遠のく・・。

助けられたやんごとなき方は、「おい。なんでこんな状況になっている?」と訪ねてきた。

やけに聞き覚えのある蜂蜜のように甘い声だ。

「壬氏さま」

なぜここに任氏が?それよりも先に猫猫の口から出た言葉は「牛黄をいただけますか?」だった。

顔中傷らだけで、足にも大怪我をおい、自分を助けてくれた猫猫に、壬氏は「それどころじゃないだろう」と言う。

その表情には、心配、悲しみ、怒り、ふがいなさ、色々な感情が入り混じっていた。

「どうしてそんな表情をしているんだろう・・」

任氏は「おいっ!しっかりしろ!目を覚ませ!」と心配するが、猫猫は「壬氏・・うるさいなぁ・・」などと思いながら気を失ったのだった。

【漫画】薬屋のひとりごと6巻の感想

「薬屋のひとりごと」6巻では、三十二話の「中祀」で、とんでもない事件が起こりました。

壬氏が狙われたことに対する驚きも大きかったですが、猫猫がわずかな手がかりを元に推理をして、柱の下敷きになりそうだった壬氏を助け出したシーンは、アクション映画のクライマックスさながらの興奮がありました!

最後に傷だらけで任氏を助けて気を失うところで、必死に自分のことを心配する壬氏に対して、猫猫が心の中で思ったのが「壬氏うるさいなぁ」だったのはあまりに切ない・・笑。

もちろん、本心ではないでしょうが、少なくともまだ猫猫は壬氏の自分に対する想いに気づいていないどころか、恋愛対象として見ていないようです。

第二十八話の「街歩き」では、猫猫が露天の串焼きを買って、壬華(壬氏)にあげるシーンがあるのですが、このシーンをみて思い出したのは「薬屋のひとりごと」の一番最初のコマです。

この物語は「露店の串焼きが食べたいなあ・・」という猫猫のひとりごとから始まったのです!!

それが6巻にしてようやく・・!!まさか、あの一コマ目も伏線になっていたとは笑

また、6巻ではこれまで以上に壬氏や猫猫がコミカル、かつ、かわいらしく描かれています!

6巻で一番面白かったシーンをあげるなら、猫猫と李白が楽しそうにやっているところを、木陰から恨めしそうな表情で「楽しそうだな」と言うシーンです。これには声を出して笑ってしまいました笑

まとめ

以上、「薬屋のひとりごと6巻のネタバレ」についてご紹介してきました。

6巻では、これまで無関係に思えた事故(事件)が、偶然の繋がりを見せ、やがて一つの大きな事件へと収束していきます。

これまでは基本、猫猫が先に結論を出して、そのあとで推理を披露するパターンがほとんどでしたが、今回は猫猫と一緒に謎解きを進めていけるのと、緊張感のある展開が続き、これまでの「薬屋のひとりごと」にはない新しい面白さでした。

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